HCV(C型肝炎ウイルス) ( hepatitis C virus )
C型肝炎感染の原因ウイルス。C型肝炎もB型肝炎と同様に血液を介して感染します。HCVはHBVにくらべて感染力自体は弱いのですが、一度感染するとキャリアに移行する確率がB型肝炎より高く、また肝硬変や肝がんに移行するケースも多いので要注意の肝炎です。C型肝炎では、病態の動きをみる基礎指標としてGOT・GPTが利用されます。ところが急性C型肝炎にかかった人では、その後全体の約半分ほどが、このGOT・GPTが正常値に戻ります。残りの半分ほどの人がキャリアへと移行するのです(ただし、GOT・GPTが正常値に戻った人であっても、その一部はキャリアになる)。そこで、キャリア(無症状)であっても、HCV陽性と言われた人は、長期間にわたって定期的な検査を受け、つねに警戒をおこたらないことが大切です。現在、HCVを検出するための検査指標として、5種類ほどのウイルスマーカーが調べられています。(1)HCV抗体、(2)HCVコア抗体、(3)HCV・RNA、(4)HCVコアたんぱく量、(5)HCV 血清型遺伝子型(HCVセログループ)。この5つのマーカーの組み合わせ検査によって、C型肝炎の診断は、その病態やウイルスの性質なども含めて正確に診断されるようになりました。
HCV・RNA ( hepatitis C virus RNA qualitative by PCR )
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