FX型デジタル分光相関器とは? わかりやすく解説

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FX型デジタル分光相関器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 06:32 UTC 版)

FX型デジタル分光相関器(FXがたデジタルぶんこうそうかんき)とは、東京天文台(現:国立天文台)の近田義広らによって開発された電波天文学用の専用解析計算機のこと。日本天文学会の天文学辞典では、「相関器」と解説される[1]。また、書籍「現代の天文学」では「電波分光計」と解説される[2]。それの意味は、恒星惑星銀河系星雲星団、果ては宇宙の背景輻射に至る、様々な天体からの電波を分光する事によって、それらを構成する物質温度相対速度などを観測するための装置だからである。


  1. ^ 相関器 | 天文学辞典” (2017年8月26日). 2021年4月7日閲覧。
  2. ^ 『宇宙の観測II (シリーズ現代の天文学16)』日本評論社、2020年7月8日、261-272頁。 
  3. ^ 電波干渉計観測の基礎知識”. 茨城大学. 2020年4月8日閲覧。
  4. ^ a b 海部宣男「私の星間分子30年」『天文月報』92巻1号、1999年1月、42-52頁。 
  5. ^ 五十嵐寿一, 石井泰, 杉山清春「ディジタル型相関器の試作」『東京大学航空研究所集報』第4巻第1号、東京大学航空研究所、1964年3月、7-31頁、CRID 1050285299939545344ISSN 0563-8097 
  6. ^ 野辺山宇宙電波観測所「特集:動き出した大型宇宙電波望遠鏡」『天文月報』75巻6号、1982年6月、172-173頁。 
  7. ^ a b c 小坂義裕, 井手健一, 河田俊弘「電波望遠鏡による情報処理」『計測と制御』第21巻第10号、計測自動制御学会、1982年、976-983頁、CRID 1390001206517360896doi:10.11499/sicejl1962.21.976ISSN 04534662 }
  8. ^ a b 近田義広「天体観測用の信号解析スーパープロセッサ」『科学』第54巻第10号、岩波書店、1984年10月、619-628頁、CRID 1523106605298704768ISSN 00227625 
  9. ^ a b 奥村幸子「電波で宇宙を見る デジタル相関技術」『計測と制御』第39巻第6号、計測自動制御学会、2000年、401-404頁、CRID 1390282681494878592doi:10.11499/sicejl1962.39.401ISSN 04534662 
  10. ^ 東京天文台野辺山宇宙電波観測所「動き出した大型宇宙電波望遠鏡」『天文月報』75巻6号、1982年6月、165-179頁。 
  11. ^ 干渉計で使われる分光相関器について” (PDF). 茨城大学. 2023年12月18日閲覧。
  12. ^ U1080A 8-bit High-Speed cPCI Digitizers with on-board Signal Processing”. Agilent Technology. 2021年4月8日閲覧。
  13. ^ Wilson Thomas, Rohlf, Kristen, Huettemeister Susanne (December 27, 2013). Tools of Radio Astronomy (6th,2014 ed.). Springer. ISBN 978-3-642-39950-3 
  14. ^ ソフトウエア相関器、新広帯域システム”. 国立天文台 水沢. 2021年4月8日閲覧。


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