FX型デジタル分光相関器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 06:32 UTC 版)
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FX型デジタル分光相関器(FXがたデジタルぶんこうそうかんき)とは、東京天文台(現:国立天文台)の近田義広らによって開発された電波天文学用の専用解析計算機のこと。日本天文学会の天文学辞典では、「相関器」と解説される[1]。また、書籍「現代の天文学」では「電波分光計」と解説される[2]。それの意味は、恒星、惑星、銀河系、星雲、星団、果ては宇宙の背景輻射に至る、様々な天体からの電波を分光する事によって、それらを構成する物質、温度、相対速度などを観測するための装置だからである。
概説
名称の由来
FXの名称の由来は、Fがフーリエ変換、Xが相互相関演算(eXchange Correlation Operation)を表す。フーリエ変換後に相関演算を行うのが特徴。逆の順番で演算を行うものはXF型相関器と呼ばれる。近年は、LSI技術の高度化やホスト計算機の性能向上によって、中間型のシステムも生まれてきており、単に「相関器」または「電波分光計」とする記事もある。
電波天文学における相関演算の意味
天体からの電磁波を捉えるアンテナ毎に、位相を
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