FIAスポーツカー修正公認仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:16 UTC 版)
「フォード・チャレンジャーV8」の記事における「FIAスポーツカー修正公認仕様」の解説
(フォード・GT40バリアント) 1968年1月にFIAの承認を取得するGT40変型 (バリアント) 用に、鋳鉄の純正シリンダーヘッドをアルミニウム合金の「ガー二ーウェズレイク」(Gurney-Weslake) シリンダーヘッドに替えたエンジンであり、これ以降に製造されたGT40用エンジン全てに適用される。このヘッドは米国のレーシングドライバー兼チーム所有者であるダン・ガーニーが英国の競技用エンジン製造者であるウェズレイク・リサーチアンドデベロップメントに要請して製造されたものである。吸気ポートが純正品比で11度起立し、断面は終始円形のままプッシュロッドを回避せず直線的であり、吸気マニホールドも長さと曲がりが局限され効率がよかった。またアルミニウム合金の高い熱伝導率から圧縮比を高められた。 まず289が承認され、同年5月に進化型 (エボリューション) として302立方インチクランクシャフトセットが承認された。なお、バリアント承認よりも前に製造されたGT40であってもエボリューション部品に替えることは認められるため、これ以降、競技参加する古い車両には純正ヘッドの302仕様が散見されるようになる。 289 (寸度諸元はチャレンジャー289V8に同じ) 燃料供給装置 2バレルキャブレター (ウェーバー・48IDA) 4基 圧縮比 10.40: 1 公称最高出力 400英馬力 (298 kW) 302 (同チャレンジャー302V8に同じ) 燃料供給装置 289に同じ 圧縮比 10.60: 1 公称最高出力 412英馬力 (307 kW) 1968年のメイクス国際選手権では10大会のうちル・マン24時間を含め5大会で総合優勝し、フォードはメイクスチャンピオンとなった。GT40の運用6年目となる1969年の同選手権では、相対的な競争力の衰えが否めなかったが、それでもル・マン24時間を含め2大会で総合優勝した。 1969年ル・マン24時間優勝車
※この「FIAスポーツカー修正公認仕様」の解説は、「フォード・チャレンジャーV8」の解説の一部です。
「FIAスポーツカー修正公認仕様」を含む「フォード・チャレンジャーV8」の記事については、「フォード・チャレンジャーV8」の概要を参照ください。
- FIAスポーツカー修正公認仕様のページへのリンク