FIAスポーツカー公認仕様
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「フォード・チャレンジャーV8」の記事における「FIAスポーツカー公認仕様」の解説
(フォード・GT40) 1966年早々にFIAのスポーツカー公認を取得する予定のフォード・GT40 (公認名称、同) 用に、特別製造のGTで競技用に開発されたエンジンをほぼ同仕様のまま50機製造された。 通常のチャレンジャーV8とは異なり、吸排気ポートの大きなシリンダーヘッドと肉厚を増したシリンダーブロックはいずれも専用の鋳型を用いており、「インディアナポリス」と同様の4ボルト式メインベアリングキャップが採用されている。吸気マニホールドはアルミニウム合金の鋳造である。GT40は本来競技用車として製造されており、圧縮比は10.0対1、最高出力は6,500 rpmで公称380英馬力 (283 kW) の仕様であるが、競技需要のみで50車両の売り抜きは困難であることから半数程度は乗用車として製造され、それらは圧縮比を下げるなどにより出力価が下げられた。 フォード・GT40乗用車用主要諸元圧縮比9.00: 1 燃料供給装置 (型式)2バレルキャブレター (ウェーバー・48IDA) 4基 グロス最高出力 英馬力 (kW) @ rpm335 (250) @ 6250 グロス最大トルク ポンドフィート (N⋅m) @ rpm330 (447) @ 5800 トランスミッションZF・トランスアクスル5速フルシンクロ 1966年のスポーツカー国際選手権 (Championnat International des Voitures de Sport) ではディビジョンIII (エンジン排気量2.0 L超) 対象9大会のうち6大会で優勝し、フォード・モーターがマニュファクチャラーズチャンピオンとなった。1967年の同選手権では対象10大会のうち7大会で優勝し、2連覇を果たした。 1966年ADAC1000 kmレースでのフォード・GT40 1967年タルガ・フローリオでのフォード・GT40 フォード・GT40乗用車仕様
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