Everglades National Parkとは? わかりやすく解説

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エバーグレーズ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【エバーグレーズ国立公園】

読み方:えばーぐれーずこくりつこうえん

《Everglades National Park》米国フロリダ州南部にある国立公園フロリダ半島南西端に広がるエバーグレーズ湿地帯を含む。熱帯・亜熱帯性の多様な動植物生息する本土屈指の地域として、1979年世界遺産自然遺産)に登録された。その後生態系悪化などを理由にたびたび危機遺産登録されている。

エバーグレーズ国立公園の画像
撮影・vladeb http://os7.biz/u/xub5W

エバーグレーズ国立公園

(Everglades National Park から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/22 09:45 UTC 版)


エバーグレーズ
国立公園
([[ アメリカ合衆国]])
英名 Everglades National Park
仏名 Parc national des Everglades
面積 6105km2
登録区分 自然遺産
IUCN分類 II(国立公園)
登録基準 (8),(9),(10)
登録年 1979年
備考 危機遺産登録(1993年 - 2007年、2010年- )
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
使用方法表示
エバーグレーズ国立公園
地域 アメリカ合衆国フロリダ州コリアー郡モンロー郡
最寄り フロリダ市
エバーグレーズ
面積 610,497 ヘクタール
創立日 1947年12月6日
訪問者数 1,074,764人(2007年)
運営組織 アメリカ合衆国国立公園局
世界遺産 1979

エバーグレーズ国立公園(エバーグレーズこくりつこうえん、Everglades National Park)は、アメリカ合衆国フロリダ州にある国立公園である。エバーグレーズの南部(タミアミ街道英語版の南すべて)を保護しているが、元の湿原地帯のわずか20%に相当するのみである。

公園の面積は2,357平方マイル(6,105平方キロメートル)で、世界遺産となっている(世界遺産ID76)。 主要部にアクセスする唯一のハイウェイはフロリダ州道9336号線英語版と公園内へ続く延長道路で、 フロリダ市英語版からフラミンゴ英語版の海岸まで38マイル(61キロメートル)を走っている。 ビジターセンターとその他の小規模な公園施設を除き、公園内は開発が行われていない。この1,296,500エーカー(5,246平方キロメートル)の地域はマージョリー・ストーンマン・ダグラス(Marjory Stoneman Douglas)自然保護区に指定されている。

この地域は1934年5月30日米国の国立公園として認定されたが、1947年12月6日まで予算が足りず完全には設立されなかった。 公園は1976年10月26日に近隣のジェファーソン砦英語版ロッガーヘッド・キー島英語版ロングキー島英語版などを含むドライ・トートゥガス国立公園と共に国際生物圏保護区に指定された[1]1978年11月10日、公園のほとんどが自然保護区に指定された。 自然保護区域は、2003年に、1,296,505エーカー(5,247平方キロメートル)。すなわち公園の約86%をカバーするように指定された。 1979年10月24日にはユネスコの世界遺産に、1987年6月4日にはラムサール条約登録地としてリストアップされた[2]

公園内には多くの駐車場とトレイルがあり、その中で最も有名なトレイルはアンヒンガ・トレイル」(Anhinga Trail)である。 このトレイルで水鳥に接近することができる。 後者の鳥はしばしば木道の手すりに止まる。 公園には1年中にがおり、夏は虫除けがあっても大きな問題となる。

2005年11月, ハリケーン・ウィルマは、フロリダの先端を横切り、公園を破壊した。 公園内のフラミンゴ地域は大きな損害を受けた。 ビジターセンター、ロッジ、レストラン、マリーナ・ストアは閉鎖され、自然保護官が付き添わない旅行者はその地域に入れない。 2006年3月14日現在、マリーナ・ストア、ビジター・センターとボート・ランプが開いている。 ロッジ、フラミンゴ・レストラン、ボタンウッド・カフェはまだ閉鎖されたままである。最新情報はエバーグレーズ国立公園の公式サイトで見つけることができる。

地理

エバーグレーズ国立公園はフロリダ半島南端にあり、東をマイアミホームステッドフロリダシティ英語版の都市部と農村部に、南をフロリダ海峡フロリダキーズに、西をメキシコ湾に、北をビッグ・サイプレス国立野生保護区英語版(Big Cypress National Preserve)に囲まれている。面積は茨城県山口県とほぼ同じである。


公園の南地区には、アーネスト・F・コー・ビジター・センターがあり、公園の中心となっている。 ビジター・センターは、ホームステッドとフロリダシティのちょうど西側の州道9336号線沿いにある。 そこから西7キロメートルの所に、ロイヤル・パーム・ビジター・センターがある。 ロイヤル・パーム・ビジター・センターとアーネスト・F・コー・ビジター・センターの間の一般的な地域は、数キロメートル西にあるヒドゥン・レイク・エデュケーション・センターと ダニエル・ベアード・センターと同様、松が自生している地域に包まれている。 大きなテイラー・スラウ英語版(Taylor Slough)がロイヤル・パームからフロリダ湾まで流れている。 また、ロイヤル・パームの西側に、ロング・パイン・キーがある。 ロング・パイン・キー(実際には島ではない)は、ロイヤル・パームから9336号線で4キロメートルのところにあり、松が自生する地域に似た森の中の有名なキャンプ場である。 9336号線で西にさらに7キロメートルのところにパヘイオキー展望台がある。一段高くなった展望台で公園を北に見渡せる。

9336号線は南に続き、大きなヌマスギ湿地を通っている。 この沼のちょうど外側に、マホガニー・ハンモック(Mahogany Hammock)がある。アーネスト・F・コー・ビジター・センターから32キロメートル離れた、公園の奥にあるトレイルである。 さらに南に行くと、海岸沿いのマングローブの湿地にいたる。 無数のマングローブの木に隠れて、多くの小さな湖のような入り江とフロリダ海峡に注ぐ川がある。 この地域の沼地のような入り江は、ルイジアナを除き、米国唯一のものである。非常に数は少ないがアメリカワニがいる。 またこの地域にはフロリダマナティーがいる。涼しい秋の朝、水面でしばしば見つけられる。 9336号線の終点には、フラミンゴ・ビジター・センターがある。公園内の最南端のビジター・センターである。 ビジター・センターは、乾燥した海岸沿いの草原地帯にあり、フロリダ湾のすぐ北にある。 フラミンゴから伸びるトレイルは、西に伸びフロリダの最南西部の岬、ケープ・セーベルに至る。 またフラミンゴから伸びているのは160キロメートルのウィルダネス・ウォーターウェイで、南のフラミンゴから北のガルフ・コースト・ビジター・センターへのカヌー旅行ができる。 ガルフ・コースト・ビジター・センターは、エバーグレーズ国立公園の北西部だけでなく、隣接するビッグ・サイプレス国立野生保護区についてもビジター・センターの機能を果たしている。

公園の北地区では、最も有名な場所はシャーク・バレー・ビジター・センターである。 このセンターから始まりそして終わるトラム・ロードは公園の北東部の境界からシャーク・リバー・スルーまで12キロメートル伸びている。シャーク・リバー・スルーは、広大な淡水の湿地で、オキーチョビー湖(公園の北)からフロリダの南西海岸まで流れている。 シャーク・リバー・スルーには、無数の小さなジャングルのような広葉樹のハンモックが点在し、多くのエバーグレーズの哺乳類と鳥類の生息地となっている。

一般的なシャーク・バレー地域は、おそらく旅行者がエバーグレーズのことを考えるときほとんどの人が思い浮かべる地域で、果てしなく広がっているように見えるソーグラスにあらゆる方向から囲まれている。 アリゲーターと渉水鳥はしばしば旅行者の足元に来る。時にのろのろしたアリゲーターは道を塞ぐ。 シャーク・バレー・トラム・ロードが北に引き返すところにシャーク・バレー展望タワーがある。南にソーグラスの草原を見渡す20メートルのタワーである。

植物相

島の土壌は、とても肥沃で、しばしば氾濫にさらされるが、徐々に水の地域が土に置き換えられつつある。植生は豊かで、オークポドフィルム、野生のオレンジキュウリポーポーカスタードアップル、野生のゴムノキは固有種の一つである。その上、様々な野草があり、とりわけランは特筆すべきである。ヒトモトススキ属マツも多く見られる[3]。2つの季節、雨季と乾季があるが、気候は温和である。

動物相

公園で有名なのは、ミジカオノスリ英語版オオハシカッコウベニイロフラミンゴで、北アメリカ大陸で唯一の常時暮らす場所となっており、通常フラミンゴの街の近くにいる。その他、サギ類アメリカトキコウベニヘラサギトキ類のような渉水鳥も豊富である。ツルモドキもエバーグレーズで見つけることができる。

猛禽類としては、珍しいタニシトビ英語版、一般的なカタアカノスリ英語版ミサゴがあげられる。

フロリダ湾の干潟で水鳥、クロハサミアジサシがフラミンゴの街から見られる。

フロリダマナティー、カナダカワウソアメリカアリゲーターアメリカワニがおり、シカと絶滅の危機に瀕しているフロリダパンサーも見られる。一方、外来種ビルマニシキヘビも侵入している[3]

世界遺産

1979年に世界遺産リストに登録された。

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。


登録基準に基づく評価内容は以下の通り。[4]

  • (8) エバーグレーズは、最終氷期の終わりに海面下にあった、広大でほぼ平坦な海底が形成した地形である。その石灰岩質の基盤は、現代における炭酸塩堆積作用が最も活発に進行している地域の一つである。
  • (9) エバーグレーズは、広大な亜熱帯湿地および沿岸・海洋生態系を包含しており、淡水湿原、熱帯性広葉樹林(ハンモック)、パイン・ロックランド、広範なマングローブ林、塩水湿地、そして商業漁業やレクリエーション漁業にとって重要な海草生態系などを含んでいる。生物学的プロセスは、基礎的な藻類群集から始まり、次第に高次の種へと連なり、最終的にはワニ、クロコダイル、フロリダパンサーといった頂点捕食者に至るまで、食物連鎖が明瞭かつ途切れることなく存在している。亜熱帯性と温帯性の野生生物が混在する生態系は、アメリカ合衆国において他に類を見ない。
  • (10) エバーグレーズ国立公園は、持続可能な生物学的プロセスの顕著な例である。多様な水域環境は、数多くの鳥類や爬虫類にとっての聖域となっており、20種を超える希少種・絶滅危惧種・危急種の避難地ともなっている。これには、フロリダパンサー、カタツムリトビ、アリゲーター、クロコダイル、マナティーなどが含まれる。また、400種以上の鳥類にとって重要な採餌・繁殖地を提供し、北アメリカにおける最も重要な渉禽類の繁殖地を含むほか、主要な渡りの回廊ともなっている。

危機遺産

1993年に、前年のハリケーン「アンドリュー」による被害などを理由として危機遺産リストに載せられた。その後の当局の取り組みによって2007年にリストから除去されたが、水生生物の生態系の悪化などを理由として、2010年に再びリストに登録された[5]

脚注

  1. ^ Everglades & Dry Tortugas Biosphere Reserve, United States of America” (英語). UNESCO (2019年7月). 2023年2月14日閲覧。
  2. ^ Everglades National Park | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2005年1月1日). 2023年2月14日閲覧。
  3. ^ a b Everglades National Park” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年4月26日閲覧。
  4. ^ Centre, UNESCO World Heritage. “Everglades National Park” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2025年4月6日閲覧。
  5. ^ World Heritage Committee inscribes Everglades National Park on List of World Heritage in Danger” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年2月14日閲覧。

外部リンク


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