E46 M3 CSL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:37 UTC 版)
「BMW・M3」の記事における「E46 M3 CSL」の解説
2001年9月、フランクフルトモーターショーで軽量化モデル「CSL」が発表される(CSL:Coupe Sport Lightweight)。CSLは2003年に1383台のみ販売され、装備の簡素化、遮音材・サイドエアバックの廃止、カーボン製ルーフパネルの採用(ルーフパネルだけで6.8kgの軽量化)、電動シートの廃止、フォグランプの廃止などにより約110kgの軽量化がなされた。軽量化のため、ナビゲーションやオーディオ、エアコンは未装着であったが、希望すれば無料でオーディオとエアコンは装備されて出荷された。リヤウインドウもガラスの薄い製品が採用された。また、強化ブレーキ(フロントはローターをM5に使用されているフローティングタイプの345mmに変更、リヤは大径ピストンに変更)、専用サスペンション、専用前後スポイラー、専用19インチホイール、中空スタビライザー、バケットシートも装備していた。リアディフューザー、リアスポイラー、インナードアパネル、センターコンソールにもカーボン素材が使用され、トランクルームの底にはハニカム構造の複合材が使用された。ステアリングのギヤレシオはよりクイックに変更され、ステアリングホイール自体もクルーズコントロール機能を廃止するなどして軽量化されている。エンジンは、標準モデルの343馬力から17馬力増となる360馬力のS54B32HP型エンジンが搭載された(エンジンの変更部分についてはBMW S54B32エンジンを参照のこと)。エンジンのECUユニットは、記憶容量が2倍となり処理速度が3割増のユニットに変更された。SMGⅡ自体は同じであるが、専用プログラムが搭載され、シフトスピードが改善されている。姿勢安定制御機能も、ソフトウエアが変更されて姿勢制御の介入が遅くなるように変更された。日本でのCSLの価格は1,150万円。ボディーカラーはシルバーグレーメタリックとブラックサファイアメタリックの2種類のみの設定だった。北米へは輸出されなかった。ドイツ国内で1,000台販売され、残りが欧州と日本で販売された。ミッションはSMGⅡのみの設定。
※この「E46 M3 CSL」の解説は、「BMW・M3」の解説の一部です。
「E46 M3 CSL」を含む「BMW・M3」の記事については、「BMW・M3」の概要を参照ください。
- E46 M3 CSLのページへのリンク