Eエディターとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Eエディターの意味・解説 

E エディター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 21:12 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
E
開発元 IBM
初版 1993年6月
最新版 3.13 / 1994-11-17
対応OS PC DOS, OS/2
プラットフォーム PC/AT互換機
種別 テキストエディター
テンプレートを表示

E エディター英語: E)は1993年6月にリリースされたPC DOS 6.1に付属するテキストエディター[1]、後にPC DOS 7[2]およびPC DOS 2000[3]にも付属した。IBMは従来のDOSでテキストエディターのベースであったQBasicの開発を終了し、別のエディターを供給する必要が生じたため、1986年にEファミリーで最小の機能を持つエディターとして開発されたOS/2の「システム・エディター」を拡張して採用することにした[4][5]。EエディターのOS/2版も存在した。

機能

PC DOS 7付属のバージョンでは次の機能がサポートされている[6]

  • オンラインヘルプ
  • 大きなテキストファイルの編集
  • テキストを枠で囲む
  • マウスとメニューのサポート
  • キーマクロの記録と再生
  • マークした領域の文字を大文字または小文字に変更
  • 複数ファイルの同時オープン
  • CおよびREXXの構文入力サポート
  • 選択テキストの移動、コピー、上書き、削除
  • ファイルから別のファイルへのテキストのコピーおよび移動

Eファミリー

PC DOS版のE エディターの歴史は、GML風言語を使用可能でキー設定をカスタマイズできるPersonal Editorから始まった。Personal Editorは1982年に初めてリリースされ、すぐにIBMの製品になった[7]Personal Editorでの制約は E エディターの開発に繋がり、長大なファイルのサポートとユーザーインターフェイスを改良して1984年にリリースされた。1985年にはREXX風言語を採用してカスタマイズ性を向上したE2がリリースされた。続いてE3、EOS2、EPMが様々な拡張を経てリリースされた。OS2開発チームの要求を受けて、OS/2システム・エディターがEプログラミングチームによって開発された。それは最小の機能と設定項目を持たない、高速で高機能なテキストエディターであった。EPMは後にOS/2拡張・エディターとしてリリースされた。成果を共有できるSlickEdit英語版はE3の開発者によって開発された。Eファミリーエディターの他のバージョンはIBMのプログラミング製品としてリリースされた。[8]X2を含むこれらのEエディターファミリーのクローンはE2やEエディターの後期バージョンでRexx風EIプログラミング言語として使われた[9]

関連記事

脚注

  1. ^ PC DOS Version 6.10”. 16bitos.com. 2007年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月3日閲覧。
  2. ^ PC DOS Version 7.0”. 16bitos.com. 2007年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月3日閲覧。
  3. ^ PC DOS 2000”. 16bitos.com. 2007年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月3日閲覧。
  4. ^ Davis Foulger. “Software Prototypes and Implementations”. 2007年1月12日閲覧。
  5. ^ Davis Foulger. “Software Prototypes and Implementations”. 2007年1月12日閲覧。
  6. ^ PC DOS 2000 日本語版 ユーザーズ・ガイド, §11-2
  7. ^ 日本ではマルチステーション5550用に「パーソナル・エディター」として移植
  8. ^ Leadership”. SlickEdit, Inc.. 2007年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月16日閲覧。
  9. ^ Blair W. Thompson. “Preface - Acknowledgements”. tangbu.com. 2007年6月25日閲覧。

参考文献

  • PC DOS 2000 日本語版 ユーザーズ・ガイド. 日本IBM. (1998)  Order number SB88-5602-01.

「E エディター」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Eエディター」の関連用語

Eエディターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Eエディターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのE エディター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS