DJ・松宮のこだわり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 02:56 UTC 版)
「SURF&SNOW (ラジオ番組)」の記事における「DJ・松宮のこだわり」の解説
松宮はTBS時代、本番組において「TBSアナウンス部のスーパーDJ」を自称していた。またしばしば本番組のことを「日本の音楽業界最後の良心」と称するなど、本番組に相当な自信を持っていたことをうかがわせる発言を繰り返していた。 帯番組だった時代には、時報と同時に番組を開始することに異常なまでのこだわりを持っていた。そのためラジオマスター(主調整室)に用意されている、放送事故防止のために時報が鳴り終わるまでスタジオからの音が流れないようになっている機構(送出ロック)をわざわざ解除してもらっていたという。ただ時にはスタッフの気が先走りすぎて、時報が鳴る前に番組のサウンドステッカーを流してしまうこともしばしばあった。時報CMにサウンドステッカーが被さってしまい怒られた事もあったという。逆に録音放送の際は送出ロックを解除しないため、時報からサウンドステッカーが流れるまでに数秒時間が空くことから、生放送でないことが一目瞭然だった。そして本番の2時間ほど前から、松宮自身とスタッフとの意思疎通をスムーズにさせることや完璧な曲の順番を決めるなどのために入念なリハーサルを必ず行っていた。 松宮が曲紹介の際にイントロの尺ぴったりにナレーションをかぶせるのも特徴の一つであった。この番組で松宮の喋りの多くは体言止めになっているのが特徴と言われていたが、これについて「日本語は体言止めの方がリズムに乗りやすい面があるし、アナウンサー的な立場からなるべく『けれども』や『思います』などは使わず、自身を持って言い切るようにしている」と話している。当時J-WAVEが「More Music, Less Talk」のスローガンを掲げるなど「音楽番組にナレーションは不要」といった意見が増加傾向にあったことから、本番組に対しても「エアチェックが出来ないからイントロのナレーションをやめてほしい」という意見が少なからず届いたというが、松宮は「ラジオの音楽番組はあくまでプロモーションの場」「しゃべりのない形で曲を聴きたかったらCD(レコード)を買え」として、「曲だけ録音されてたまるか」といった気概で最後までイントロのナレーションにこだわる姿勢を貫き通した。 エンディングの挨拶では「TBSラジオ「SURF&SNOW」、ディスクジョッキー担当・TBSアナウンス部(組織改革により後期は「TBSアナウンスセンター」)「スーパーDJ」松宮一彦でした。それではまた明晩(来週〇月〇日)〇曜〇時(〇〇分)にお耳にかかりましょう。それまでお元気で!さよなら!」と締めていたが、太字部で必ず「さよなら、さよなら、さよなら、さよなら…」とディレイが掛かっていた。 松宮はDJだけでなく、曜日によっては自らディレクターとして選曲などを担当していた。自らがディレクターを務めている時は、スタジオから副調整室に「逆キュー」でスタッフに指示を出しており、雑誌『ラジオパラダイス』にその場面の写真が掲載されたこともある。 番組では「ライブでバラード曲の際に手拍子をするのを止めるべき」として、「Don't Clapキャンペーン」というキャンペーンを長期にわたって展開していた。キャンペーン宣伝用の缶バッジやステッカーなども製作され、番組ノベルティとして配布されていた。
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