D.P.S. SG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 23:10 UTC 版)
『D.P.S. SG』は、アリスソフトから1990年8月に発売されたアダルトゲームである。『D.P.S.』シリーズ2作目で、フロッピーディスクにて販売された。本作は「家庭教師はステキなお仕事」と「Fahnen Fliegen」、「信長の淫謀」の3本の短編が収録されたアドベンチャーゲームとなっている。 ストーリー 「家庭教師はステキなお仕事」は、高校受験を控える少女・舞子と、彼女に英語を教える家庭教師のたくやとの恋愛を描いた内容となっている。プレイヤーは両者の視点からゲームを進行することが可能で、舞子を主人公にした「生徒バージョン」ではたくみを誘って処女を卒業するとゲームクリアになるのに対し、たくみを主人公にした「先生バージョン」では舞子と少しずつ距離を詰めていくことでゲームクリアとなる。 「Fahnen Fliegen」は第二次世界大戦時におけるナチス武装親衛隊を舞台としている。捕虜となったフランス人女性・ロザリーに対する尋問を題材としており、「お偉い軍人バージョン」では主人公である冷血な軍人ハインツによる拷問が展開される。一方、「新人バージョン」では主人公である新米軍人が上官を追い出したうえで、彼女の心を開かせながら尋問し、同意のうえでの性交に持ち込む様子が描かれている。 「信長の淫謀」は、織田信長の寵児・森蘭丸と家臣・明智光秀が主君・信長やその娘に当たる姫に振り回される様子が描かれ、彼らのところへ潜入してきた忍者も合わせて淫蕩へ落ちていく話が展開する。なお、蘭丸は男装の少女として設定されている。 開発 本作ではのちに『鬼畜王ランス』などを手掛けた、むつみまさとが原画を担当した。アリスソフト所属のとりは今までのジャンルにとらわれないゲームを作ろうという考えから、本作以降の『D.P.S. SG』シリーズにおいては様々な試みをしたと述べている。また、画面数の少なさゆえに通常のアドベンチャーゲームのようなインターバルの中でキャラクターの「味」(個性)を出すのに苦労したとも語っている。
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