D-T 反応とは? わかりやすく解説

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D-T反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:39 UTC 版)

核融合炉」の記事における「D-T反応」の解説

D + T → 4 H e + n   ( 14 M e V ) {\displaystyle {\rm {D+T\to {}^{4}He+{\it {n}}\ (14MeV)}}} 反応条件が緩やかで、最も早く実用化見込まれている反応である。この反応によって放出されるエネルギーは同じ質量ウランによる核分裂反応のおよそ4.5倍、石油燃やして得られるエネルギー800万倍達する。核融合炉として使用する場合トリチウム入手性課題がある。トリチウムは、自然界において大気の上層でわずかに生成されるのみであり、半減期の短い放射性物質であるため事実上採取不可能である。また、高速中性子生成するため、炉の材質検討が必要となる。現在検討されているトリチウム入手法は、核融合炉周囲をリチウムブランケットで囲み炉から放出される高速中性子減速させつつ核反応起こし、 6 L i + n → T + 4 H e + 4.8 M e V {\displaystyle {\rm {{}^{6}Li+{\it {n}}\to T+{}^{4}He+4.8MeV}}} 7 L i + n → T + 4 H e + n − 2.5 M e V {\displaystyle {\rm {{}^{7}Li+{\it {n}}\to T+{}^{4}He+{\it {n}}-2.5MeV}}} トリチウムを得ることである。このときブランケット高速中性子減速して遮蔽し、燃料生産し反応熱取り出すと言う3つの役割をすることになる。欧州トーラス共同研究施設およびTFTRにおいてはこの反応主反応とするような実験が行われた。出力100MW(10万kW)の場合消費する燃料重水素三重水素)は1年間で約25 kgあれば充分である。

※この「D-T反応」の解説は、「核融合炉」の解説の一部です。
「D-T反応」を含む「核融合炉」の記事については、「核融合炉」の概要を参照ください。

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