CcとBcc
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 02:54 UTC 版)
メールを送信する際の機能として、Cc(写し受信者(32.08.04))とBcc(秘密受信者(32.08.05))の2種類ある。メールの本来の送信先は一般的にTo:に指定して送信するが、本来の送信先以外にも一応複製を送っておきたい相手などがいるという場合にこの機能を使用する。 メールを初めて利用する人はもちろん、それなりに使い慣れている人にしても、この機能の本来の使用方法を理解していない事も多い[独自研究?]。この機能を使うに当たっては、よく理解して使えばとても便利であるが、私用・公用に限らず、Cc機能とBcc機能の違い・それぞれに指定されて送信された相手に見える自分以外の送信先をよく理解して使わないと、例としてメールアドレスの個人情報漏洩など、色々な意味で問題を起こす事となる。 また、Bccとして指定したメールアドレスを他の受信者に見せたり、ヘッダー内の別領域に書くなどの欠陥を持つメールソフトが存在するので、Bcc機能を理解していてもあえて使わない利用者も居る[要出典]。 Cc Toで指定した本来の送信先以外にも、一応複製を送っておきたい相手などがいる場合に使用する機能である。技術的には「名目が違うだけのTo」と言える。Toに指定された相手には、ToとCcに指定された宛先が全て見える。また、Ccに指定された相手にも、ToとCcに指定された宛先が全て見える。 Bcc ToやCcに指定した相手には知られずに、複製を送信したい相手を指定する場合に使用する機能である。ToやCcに指定された相手にはBccに誰が指定されたかの情報は伝わらない。多くの電子メールクライアントソフトでは、Bccで指定された相手にはToやCcに誰が指定されたかが分かるように電子メールの送信処理をする。この場合、Bccで受信した者がうっかりそのメールの受信者全員宛に返信してしまうと、同じメールを受信していたことがToやCcの受信者に知られてしまう。そこで一部の電子メールクライアントソフトでは、ToやCcにて送付したメールを転送する形で処理にすることで、そのような事故を防いでいる。いずれの方式の電子メールクライアントソフトでも、Bccの宛先アドレスが複数ある場合には、Bcc指定された各宛先相互間で、自分以外の他の宛先は分からない。 複数のメールクライアントから単一のメールアカウント・サーバーに接続する場合には、Bccを活用した技がある。BccにFrom(自分自身)と同じアドレスを指定する(メールクライアント (MUA) による常時設定も可能)事によって、自分が送信したメールがそのままの内容で自分のメールクライアントの受信箱にも配信される。POP3等のメールサーバーでサーバーかメールクライアントへ受信したメールをサーバーから除去しない(数日後に削除する)設定をメールクライアントにすることによって、1つのメールクライアントから送信したメールが他のメールクライアント全てに複製として配信される。これによって、通常は送信したメールクライアントの送信済み箱を見ないと分からない所が、複数のメールクライアントで送信メールが確認できる。 ネチケットの一つとして推奨されてきたメールの送信方法であるが、一斉メールはどのような場合でもBccを使用するべきかといえばそうでもない。例えば特定の一斉送信されたメールについて、全ての受信者がメールアドレスを交換し合っている場合にはBccを使う必要性はなく、どちらかというと宛先と目的がはっきりと明示されているToとCcを使いわけるのが普通である。時と場合によりTo、Cc、Bccを適切に使い分けるためには高度なネチケット知識が必要である。 Bcc の語源は「ブラックカーボンコピー」ではなく「ブラインドカーボンコピー」である。
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