Casa Grande-class dock landing shipとは? わかりやすく解説

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カサ・グランデ級ドック型揚陸艦

(Casa Grande-class dock landing ship から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 00:50 UTC 版)

カサ・グランデ級ドック型揚陸艦
基本情報
艦種 ドック型揚陸艦 (LSD)
命名基準 国家歴史登録財国定歴史建造物
就役期間 1943年 - 1985年
前級 アシュランド級
次級 トーマストン級
要目
基準排水量 4,790 t
満載排水量 7,930 t
全長 139.5 m
最大幅 22.0 m
吃水 5.49 m
ボイラー 2缶
主機 蒸気タービン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力
  • 7,000 shp (LSD 13〜21および25〜27)
  • 9,000 shp (LSD 22〜24)
速力 17ノット
航続距離 7,400海里 (15kt巡航時)
乗員
  • 個艦要員265名
  • 揚陸部隊332名
兵装
  • 38口径5インチ単装砲×1基
  • 56口径40mm機銃×12門
    (4連装×2基+連装×2基)
  • 20mm単装機銃×16基
  • レーダー AN/SPS-5 対水上捜索用
    テンプレートを表示

    カサ・グランデ級ドック型揚陸艦(カサ・グランデきゅうどっくがたようりくかん、英語: Casa Grande-class dock landing ship)はアメリカ海軍が運用していたドック型揚陸艦(LSD)の艦級[1]

    先行するアシュランド級の主機関を変更したものであることから、同級のサブクラスとして扱われることもある[1]。当初3隻は援英艦として計画されたことから、4番艦をネームシップとして扱ってカビルド級と称されることもある[2]

    概要

    アメリカ海軍では、イギリスの設計に基づき、初のLSDとしてアシュランド級を建造し、1943年より運用を開始していた。しかし、イギリスによる当初設計案ではギアード・タービン主機関としていたのに対し、減速機の生産能力不足のために同級ではレシプロ式とされていた。その後、減速機の生産が追い付いてきたことから、9番艦より、当初設計どおりのギアード・タービン主機関が採用されるようになった。これによって建造されたのが本級である[3]

    上記の経緯より、基本設計はいずれもアシュランド級のものが踏襲されている。ギアード・タービン主機関は、1〜9番艦および13〜15番艦では出力7,000馬力、10〜12番艦では9,000馬力であった。ボイラーの蒸気性状は圧力30.6 kgf/cm2 (435 lbf/in2)、温度393℃であった[2]

    同型艦

    # 艦名 竣工 除籍 その後
    LSD-9 レンドリース法に基づき
    イギリス海軍に貸与
    「イーストウェイ」として就役
    LSD-10 「ハイウェイ」として就役
    LSD-11 「ノースウェイ」として就役
    LSD-12 「オーシャンウェイ」として就役
    LSD-13 カサ・グランデ
    USS Casa Grande
    1944年 6月 1976年4月
    LSD-14 ラシュモア
    USS Rushmore
    1944年 7月 1976年11月
    LSD-15 シャドウェル
    USS Shadwell
    1976年11月
    LSD-16 カビルド
    USS Cabildo
    1945年 5月 1976年10月
    LSD-17 カタマウント
    USS Catamount
    1945年 4月
    LSD-18 コロニアル
    USS Colonial
    1945年 5月
    LSD-19 カムストック
    USS Comstock
    1945年 7月 1976年6月  台湾海軍に売却、
    「中正」として再就役
    LSD-20 ドナー
    USS Donner
    1976年11月
    LSD-21 フォート・マンダン
    USS Fort Mandan
    1945年10月 1980年2月  ギリシャ海軍に売却、
    「ナフクロトゥーサ」として再就役
    LSD-22 フォート・マリオン
    USS Fort Marion
    1946年1月 1974年10月  台湾海軍に売却、
    「鎮海」として再就役
    LSD-23 フォート・スネリング
    USS Fort Snelling
    1944年に起工後、商船「カリブ・クイーン」として1956年に竣工、1963年に車両揚陸艦「トーラス」としてMSCに編入
    LSD-24 ポイント・デファイアンス
    USS Point Defiance
    1945年に建造中止
    LSD-25 サン・マルコス
    USS San Marcos
    1945年4月 1974年8月  スペイン海軍に売却、
    「ガリシア」として再就役
    LSD-26 トーテュガ
    USS Tortuga
    1945年6月 1976年10月
    LSD-27 ウェットストーン
    USS Whetstone
    1946年2月 1971年9月

    参考文献

    1. ^ a b 「アメリカ揚陸艦史」『世界の艦船』第669号、海人社、2007年1月、 1-135頁、 NAID 40015212119
    2. ^ a b Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. ISBN 978-0870212505 
    3. ^ 「アメリカ揚陸艦のメカニズム」『世界の艦船』第669号、海人社、2007年1月、 144-151頁、 NAID 40015212119

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