アンカレッジ級ドック型揚陸艦とは? わかりやすく解説

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アンカレッジ級ドック型揚陸艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/16 05:43 UTC 版)

アンカレッジ級ドック型揚陸艦
基本情報
艦種 ドック型揚陸艦(LSD)
命名基準 都市名。一番艦はアラスカ州アンカレッジに因む。
建造期間 1967年 - 1972年
就役期間 1969年 - 2003年
建造数 5隻
前級 トーマストン級
次級 ホイッドビー・アイランド級
要目
満載排水量 14,000トン
全長 168.6メートル (553 ft)
最大幅 25.9メートル (85 ft)
吃水 5.5メートル (18 ft)
機関方式 蒸気タービン
ボイラー ボイラー (蒸気圧 600psi)×2基+タービン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 24,000 軸馬力
速力 22ノット (41 km/h)
乗員 士官18名、兵員340名
搭載艇 LCU-1610級 or LCAC-1型揚陸艇×3隻
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アンカレッジ級ドック型揚陸艦(アンカレッジきゅうドックがたようりくかん、Anchorage class dock landing ship)は、アメリカ海軍ドック型揚陸艦。基本計画番号はSCB-404-65。

概要

トーマストン級の拡大型であり[1]、全幅は変わらないものの、ウェルドックが拡大され、全長が約13m長くなっている。艦上構造物もやや大型化され、乾舷も引き上げられ、居住性の向上が図られた。

艦後部にはドックがあり、ドックの前部には大型クレーンが装備されている。ドック前部には覆いがないが、ドック後部にはヘリコプター甲板が装備され、ドックの覆いとなっていた。ヘリコプター格納庫は無いが、航空燃料を90t搭載できる。

ドックは長さ131.1メートル、幅15.2メートルで、最大LCU-1610級 3隻、またはLCM(8)級 9隻、AAV7水陸両用装甲兵員輸送車55両がそれぞれ最大搭載できる[2][1]。ドックの前部には、中間デッキと飛行甲板までのランプを設けることができ、揚陸艇の搭載数は減少するものの、車両搭載作業は容易とすることができる。就役時にはLCACエアクッション揚陸艇の搭載は考慮されていなかったが、これは最大3隻搭載できる。

就役時は7.6cm連装砲を4基装備。後に近代化改装で撤去されCIWSなどに交換された。

2003年までにアメリカ海軍からは全艦が退役しているが、「ペンサコーラ」(LSD-38)は1999年に中華民国へ売却され、「旭海」として再就役している。

同型艦

 アメリカ海軍 退役/再就役後
# 艦名 就役 退役 再就役先 # 艦名 退役
LSD-36 アンカレッジ
USS Anchorage
1969年 2月 2003年10月 実艦標的として海没処分(2010年7月)
LSD-37 ポートランド
USS Portland
1970年10月 2003年 8月 実艦標的として海没処分(2000年4月)
LSD-38 ペンサコーラ
USS Pensacola
1971年 3月 1999年 9月  中華民国海軍 LSD-193 旭海
ROCS Hsu Hai
LSD-39 マウント・ヴァーノン
USS Mount Vernon
1972年 3月 2003年 7月 実艦標的として海没処分(2005年7月)
LSD-40 フォート・フィッシャー
USS Fort Fisher
1972年12月 1998年 2月 スクラップ処分(2009年9月)

脚注・参考文献

  1. ^ a b 木津 1995, p. 82.
  2. ^ UNITED STATES MARINE CORPS, Logistics Operations School, CHARACTERISTICS OF AMPHIBIOUS SHIPS, LANDING CRAFT,AMPHIBIOUS VEHICLES AND USMC AIRCRAFT p6

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