B.2/PR.3/T.4
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「イングリッシュ・エレクトリック キャンベラ」の記事における「B.2/PR.3/T.4」の解説
1950年4月にイギリス空軍向けに爆撃機型のキャンベラ B.2が完成し、1951年5月にはイギリス空軍へ引き渡された。B.2はエイヴォン 101 (RA.3)を搭載した。 翼下パイロンと固定武装を持たず、2,720 kgの爆弾を搭載可能で、爆弾層は胴体下部に前後に2つに分けられていた。機内は与圧式で3名が搭乗し、それぞれにマーチンベーカー Mk.1 射出座席が用意されてあった。航法士と爆撃手はパイロットの後部に座り、爆撃手は爆撃時に射出座席を離れ機首の爆撃照準席へ移動することになっていた。 PR.3はB.2に続き、胴体を36センチ延長して爆弾を搭載せず燃料タンクを追加装備し計7台のカメラを搭載した写真偵察機型として完成した。偵察機型の航続距離は5,770 kmとなった。また、爆撃照準器の箇所にカメラのファインダーが設置された。機種転換練習機型のT.4はB.2から機首の爆撃手用キャノピーを廃した代わりにコックピットを並列複座にし、操縦系統も二重になった。 イングリッシュ・エレクトリック社だけでは量産に限りがあったため、アブロ社、ハンドレページ社、ショート・ブラザーズ社なども製造し、B.2だけで422機が生産された。
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