Bネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:12 UTC 版)
「インターシティ (ドイツ)」の記事における「Bネット」の解説
1973年夏ダイヤ改正 (6月3日) では、インターシティBネット (IC B-Net) と呼ばれる急行列車網が創設された。これは従来のインターシティ網を「Aネット」とし、これに接続する列車網である。Bネットは「IC補完線 (IC-Ergänzungstrecken)」と呼ばれる8系統 (11号線から18号線) と「IC接続線 (IC-Anschlußstrechen)」と呼ばれる8系統 (21号線から28号線) で構成された。補完線はインターシティの走らない亜幹線で、シティ急行 (都市急行、City D-zug, DC-zug) と呼ばれる急行列車が一日3から4往復走り、Aネットとの交差駅でインターシティと接続した。接続線はインターシティ網から外れた都市と最寄りのインターシティ停車駅を結ぶ路線であり、インターシティと接続するシティ急行または急行、準急列車が運転された。補完線のシティ急行には、一往復ごとに沿線の地名にちなんだ「○○ラント (-land)」という列車名がつけられた。一方接続線の列車には固有の列車名はないが、系統ごとに地形や歴史にちなんだ「○○・シティ (-City)」という愛称がつけられた。 インターシティ補完線 (1973年)系統経路11号線Linie 11 エムデン - ミュンスター - ハム - ハーゲン - ジーゲン - ギーセン - フランクフルト・アム・マイン 12号線Linie 12 カッセル - ギーセン - フランクフルト - ダルムシュタット - マンハイム (1, 3) または - ハイデルベルク - シュトゥットガルト 13号線Linie 13 (ベーブラ - ) カッセル - パーダーボルン - ドルトムント - デュースブルク (- メンヒェングラートバッハ) 14号線Linie 14 ケルン - ジーゲン - ギーセン - カッセル - ゲッティンゲン 15号線Linie 15 (ケルン - ボン - ) コブレンツ - トリーア - ザールブリュッケン 16号線Linie 16 ザールブリュッケン - マンハイム - ハイデルベルク - ハイルブロン - クライルスハイム - ニュルンベルク 17号線Linie 17 カールスルーエ - シュトゥットガルト - クライルスハイム - ニュルンベルク ( - レーゲンスブルク) 18号線Linie 18 シュトゥットガルト - ハイルブロン - ヴュルツブルク - バンベルク - ホーフ インターシティ接続線 (1973年)系統運行区間愛称21号線Linie 21 カッセル - ベーブラ クーアヘッセン・シティKurhessen-City 22号線Linie 22 カッセル - ゲッティンゲン クーアヘッセン・シティKurhessen-City 23号線Linie 23 ハンブルク - キール フェルデ・シティFörde-City 24号線Linie 24 ハンブルク - リューベック ハンザ・シティHansa-City 25号線Linie 25 ブレーマーハーフェン - ブレーメン ヴェーザー・シティWese-City 26号線Linie 26 オルデンブルク - ブレーメン オルデンブルク・シティOldenburg-City 27号線Linie 27 ブラウンシュヴァイク - ハノーファー ヴェルフェン・シティWelfen-City 28号線Linie 28 ニュルンベルク - レーゲンスブルク ドナウ・シティDonau-City しかし1975年夏ダイヤ改正でIC接続線の系統番号や愛称は廃止され、1977年冬ダイヤ改正ではIC補完線のシティ急行も半減し、1982年には全廃されて通常の急行列車に置き換えられた。とはいえ、インターシティとの接続を重視した急行列車のダイヤ設定はその後も受け継がれた。
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