Arbitrage

実用日本語表現辞典

arbitrage

別表記：アービトラージ

「arbitrage」の意味・「arbitrage」とは

「arbitrage」は金融取引における一つの戦略であり、異なる市場間や異なる時間帯での価格差を利用して利益を得る行為を指す。この戦略は、価格の不均衡を利用することでリスクなしに利益を得ることが可能である。例えば、ある商品が市場Aでは100円で、市場Bでは105円で取引されている場合、市場Aで商品を購入し、市場Bで売却することで5円の利益を得ることができる。これが「arbitrage」の基本的な概念である。

「arbitrage」の発音・読み方

「arbitrage」の発音は、IPA表記では /ˈɑːrbɪtrɑːʒ/ となる。IPAのカタカナ読みでは「アービトラージ」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「アービトラージ」が近い。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「arbitrage」の定義を英語で解説

「arbitrage」 is a financial strategy that involves taking advantage of price differences between different markets or different times to make a profit. This strategy allows for risk-free profits by exploiting price imbalances. For example, if a commodity is trading at 100 yen in Market A and 105 yen in Market B, you can buy the commodity in Market A and sell it in Market B to make a profit of 5 yen. This is the basic concept of "arbitrage".

「arbitrage」の類語

「arbitrage」の類語としては、「riskless profit」や「sure profit」などが挙げられる。これらの語もまた、市場間の価格差を利用してリスクなしに利益を得るという概念を表している。

「arbitrage」に関連する用語・表現

「arbitrage」に関連する用語としては、「hedge」や「spread」、「leverage」などがある。これらは全て金融取引における戦略や手法を表す語である。具体的には、「hedge」はリスクを回避するための手法、「spread」は異なる市場間の価格差、「leverage」は借入金を用いて取引を行うことを指す。

「arbitrage」の例文

以下に「arbitrage」を使用した例文を10個示す。 1. The company made a profit through arbitrage.（その会社はアービトラージによって利益を得た。）
2. Arbitrage is a common strategy in financial markets.（アービトラージは金融市場で一般的な戦略である。）
3. He is an expert in arbitrage.（彼はアービトラージの専門家である。）
4. The arbitrage opportunity was quickly exploited by traders.（トレーダーたちはすぐにアービトラージの機会を利用した。）
5. Arbitrage helps to maintain price efficiency in the markets.（アービトラージは市場の価格効率性を維持するのに役立つ。）
6. The arbitrage strategy requires sophisticated knowledge and skills.（アービトラージ戦略は高度な知識とスキルを必要とする。）
7. Arbitrage is not risk-free in volatile markets.（変動性の高い市場では、アービトラージはリスクフリーではない。）
8. The advent of technology has made arbitrage more accessible.（技術の進歩により、アービトラージはより身近なものになった。）
9. Arbitrage can lead to price convergence in different markets.（アービトラージは異なる市場における価格の収束を引き起こすことがある。）
10. Arbitrage is often used in foreign exchange trading.（アービトラージは外国為替取引でよく用いられる。）

（2023年11月30日更新）

デジタル大辞泉

アービトラージ【arbitrage】

読み方：あーびとらーじ

取引用語で、さや取り。最近では、株式、証券、相場商品の現物と先物の価格差を利用して利益を得る裁定取引をさすのが一般化している。

さいてい‐とりひき【裁定取引】

読み方：さいていとりひき

《arbitrage》有価証券・外国為替・商品などの取引で、場所的・時間的な値段や利率の差・開きを利用して鞘取(さやと)りを行うもの。

外国為替用語集

アービトラージ（Arbitrage）

　裁定取引。鞘（さや）取り。異なる2つの市場の価格差を利用して利益を得ようとする取引。例えば、現物市場の為替レートと先物市場の為替レートの、高い方を売り、安い方を買う事によって差額が利益となる。

商品先物取引用語集

arbitrage（アービトラージ）

相場の価格差（値鞘）を利用して利益を得ること、またはある市場における現物または先物の売りつけに対して、これと同時に同一または異なる市場において行われる同種または他の現物、もしくは先物の買い付けのことを言います。アービトラージとは広い概念であり、裁定取引の場合にはヘッジ取引、先物取引のみによる場合にはスプレッド取引と呼ばれます。

ウィキペディア

裁定取引

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/05/25 17:17 UTC 版)

裁定取引（さいていとりひき、アービトラージ、英: Arbitrage）とは、異なる市場間での価格差や金利差を利用して売買しマージンを稼ぐ取引のこと。利鞘を取るのでサヤ取り（鞘取り）ともいう。