エア・データ・コンピュータ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/16 07:10 UTC 版)
エア・データ・コンピュータ(英語: ADC Air Data ComputerまたはCADC Central Air Data Computer)とは、高高度を高速で飛行する航空機において、機外でいくつかの量を同時に計測し、それらから得られた情報を基にコンピュータが計算を行い、航空機が飛行に必要とする、気圧高度・対気速度・外気温度などを出力する装置である。日本語では外気情報処理機とも呼ばれる。
- ^ 受感部に空気が衝突して圧縮され、温度が上昇するため、正確な外気温度の測定ができない。
- ^ その他にも、気圧規正値の情報、外部からの受ける影響を補正するための温度・姿勢・加速度の情報、機体の静圧孔に生じる誤差を補正するSSECジャンパからの補正の情報、航空機の最大運用限界速度を発生させるためのVmo選択ジャンパからの情報がある。
- ^ 航空機の近くの気流の乱れや、速度・姿勢・フラップの位置などで変わる、全圧・静圧系統の誤差と速度計自体の誤差とを含んだ指示対気速度(IAS)の誤差を修正した校正対気速度(CAS)、CASから高度の変化により空気の密度が変化することで速度計の指示が変化する誤差を修正した真対気速度(TAS)の2つがある。
- ^ 大気の真の温度である真大気温度(SAT)、温度計の受感部に衝突した空気が断熱圧縮され温度が上昇して真大気温度より高い温度を感知する全温度(TAT)の2つがある。
- ^ 音速近くで飛行する航空機の場合、高度が上昇すると音速が低下するため、対気速度はマッハ数によって制限される。また、対気速度が音速に接近すると、突風などで機体の一部が音速以上となり、衝撃波が発生して危険な状態となるため、マッハ数を知ることが重要になる。
- ^ 実際はそれ以上に多くのデータが出力される。
- 1 エア・データ・コンピュータとは
- 2 エア・データ・コンピュータの概要
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