パイロットへの聞き取り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 09:50 UTC 版)
「フェデックス87便オーバーラン事故」の記事における「パイロットへの聞き取り」の解説
機長は離陸から巡航高度への上昇中までは対気速度計に不具合は見られなかったと話した。巡航中に機体が雲に遭遇した後、自動操縦が数回解除され機長席側のプライマリ・フライト・ディスプレイ(PFD)に対気速度(IAS)の警告が表示された。機長は副操縦士席側の対気速度計と比較し、誤差が見られたため副操縦士席側の対気速度計のソースを機長席側のエア・データ・コンピュータ(ADC)に切り替えた。機長は着陸進入中に昇降舵の動作が少し違うように感じた以外、異常は見られなかったとと証言した。最終進入で、フラップが50度まで展開できず、35度のまま進入を行ったが機体は特に心配はしていなかった。機長は対気速度に問題がある場合のチェックリストの存在を知っていたが、それを使用する訓練を受けたことは無いと話した。 副操縦士も機長と同様に離陸から巡航高度への上昇中までは対気速度計に不具合は見られなかったと証言した。副操縦士は対気速度に問題がある場合のチェックリストの存在を知っていたが、ADCを統一したことによって問題が解決したため、参照しなかったと話した。また、PFDにIASの警告が表示された状況には遭遇したことが無く、そういった状況を想定した訓練も受けていなかったと述べた。
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