AC-47
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:41 UTC 版)
詳細は「en:Douglas AC-47 Spooky」を参照 ダグラス C-47 スカイトレインに武装を施した機体。ガンシップとしては最初の機体である。この機体の運用実績はガンシップ・プロジェクトII(AC-130)やガンシップ・プロジェクトIII(AC-119)に反映された。配備当初は「FC-47」という「F」ナンバー が付けられていたが、ドッグファイトを前提とした伝統的な戦闘機パイロットから大きく非難され、それ以降「AC-47」に改められた経緯がある。 当初改造された2機は本来は航空機に外装式に搭載するSUU-11/A ガンポッド(GAU-2A(M134) 7.62mm ミニガンを内蔵)3基を所定の改造の上で機内に搭載したが、続けて追加改造された4機は、SUU-11が必要数調達できず、AN/M2 7.62mm航空機銃を調達し、これを連装銃架3基および4連装銃架に架装して暫定的に装備した。しかし、使用された弾薬が劣化していたことや、そもそもAN/M2自体が古いものであったため、作動不良の発生頻度が高く、実射するとAN/M2 10基でようやくGAU-2A 1基の最大投射弾量と同程度しか発射されないために火力が大幅に低下し、更に、発砲煙が逆流して機内に充満することから、追加のSUU-11が到着し次第これに換装されている。AC-47の搭載武装は最終的にはGAU-2A(M134)を直接機体に装備するMXU-470/A ミニガンモジュールシステムに換装された。 アメリカ空軍ではAC-119およびAC-130に順次更新され、残存のAC-47は南ベトナム空軍やラオス王国空軍、シアヌーク国王およびロン・ノル時代のカンボジア空軍、タイ王国空軍、さらには中南米のコロンビア空軍やエルサルバドル空軍に供与され、運用された。また、インドネシアでは民間から徴集したDC-3を、ローデシアではローデシア空軍のC-47を現地でガンシップに改造した機体が運用されていた(それぞれ装備などの要目がオリジナルのAC-47と異なる)。南ベトナムの機体は北ベトナム軍に接収され、クメール共和国の機体はクメール・ルージュに接収された。後のカンボジア・ベトナム戦争でも投入されたともいわれる。 2018年現在、多くの国では退役しているものの、コロンビア空軍では幾度の近代化改修を経て現役にある。 武装 SUU-11/A ガンポッド(GAU-2A(M134) 7.62mm ミニガン 内蔵)3基 または MXU-470/A 7.62mm ミニガンモジュールシステム 3基 もしくは AN/M2 7.62mm重機関銃×10基 ※第3~6番改造機の初期
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