7インチシングル盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:03 UTC 版)
この盤には正式な名称が特に付けられていないため、このページでは便宜上「シングル盤」と表記する。 回転数 : 45r.p.m. 直径 : 17cm(7インチ) 中心の穴の多く(アメリカ盤はほとんど)が大きく、ドーナツの代表的な形であるリングドーナツと類似されるため、ドーナツ盤 (Large center hole) とも呼ばれるが、これは ジュークボックスのオートチェンジャー機能対応のためで、通常のプレイヤーでの再生にはアダプター(en:45 rpm adapter)を使用する。 中心に折り取ることができるLPと同じ大きさの穴がついたもの(センター、日本盤や1960年代までのイギリス盤に多い。画像参照)や、盤に取り付る薄いアダプター(insert、アメリカ、家庭用オートチェンジャーで使用可)もあった。 穴がLPと変わらないもの(1970年代以降のイギリス盤に多い)もある。ドーナツとあるが、前述の通りリングドーナツと形状が似ているというのみで、それ以外の関連性はない。 モノラルまたは45-45ステレオ記録。アメリカでのシングル盤のステレオ化は日本やイギリスより遅れ1970年くらいからである。 一部レーベルでこのタイプのみ、JIS規格の圧縮成形による製造の他、射出成形で製造されている場合もあった(1970年代に生産された日本コロムビアのシングル盤で、穴の周囲が3ミリほどビニールが露出しているタイプがその例であり、同社では一時期、邦盤シングルにてこのタイプと圧縮成型の製品が同じ品番であっても混在して販売されていたが、1980年4月新譜発売分以降は通常のJIS規格の圧縮成形のものに統一された)。 アメリカではかつてポリスチレン(安価だが耐久性や音質が劣る。オイルに溶け易い)で一部のシングル盤を作っていた。 本来、EPとは下記の盤を指すが、日本ではこの盤と下記の盤を区別なくEP(early play の略とする俗説がある) と呼ぶことも多い(SP-LP-EPと呼びやすい)。
※この「7インチシングル盤」の解説は、「レコード」の解説の一部です。
「7インチシングル盤」を含む「レコード」の記事については、「レコード」の概要を参照ください。
- 7インチシングル盤のページへのリンク