442連隊の戦後とは? わかりやすく解説

442連隊の戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 06:16 UTC 版)

第442連隊戦闘団」の記事における「442連隊の戦後」の解説

442連隊強制収容所被収容者を含む日系アメリカ人のみによって構成されヨーロッパ戦線大戦時アメリカ陸軍部隊として最高の殊勲上げたことに対して1946年トルーマン大統領は、「諸君は敵だけではなく偏見とも戦い、そして勝ったのだ。(You fought not only the enemy, you fought prejudiceand you won.)」と讃えている。 しかし勇戦むなしく戦後日系人への人種差別に基づく偏見はなかなか変わらなかった。部隊解散後アメリカ故郷へ復員した兵士たちも、主に南部白人住民から「ジャップを許すな」「ジャップおことわり」といった敵視蔑視晒され仕事につくこともできず財産や家も失われたままの状態に置かれた。 やがて1960年代になると、アメリカ国内における人権意識公民権運動高まりの中で、日系人にわかに模範的マイノリティー」として賞賛されるようになる442連隊1946年にいったん解体されたが、1947年には予備役部隊として第442連隊再編制され、ベトナム戦争が起こると、1968年には不足した州兵を補うために州兵団に編入された。その後1969年解体されたが、連隊隷下部隊のうち第100歩兵大隊予備役部隊として現存している。部隊本部ハワイのフォートシャフターに置き、基地ハワイアメリカ領サモアサイパングアムなどに置いている。部隊統合再編制繰り返しているが、現在も主力日系人を含むアジア系アメリカ人占めている。 2004年8月に、第100歩兵大隊は第29独立歩兵旅団ハワイ州兵)の大隊機動部隊一つとしてイラクにおける任務のために活動再開した部隊ハワイのスコーフィールド・バラックス(Schofield Barracks)にて動員されテキサス州のフォート・ブリスで2004年訓練受けたその後ルイジアナ州フォート・ポークで練成度を確認され2005年3月よりイラク任務に就いている。これは2006年帰還している。 2010年10月オバマ大統領は、442連隊戦闘団陸軍情報部に、アメリカ合衆国において最高位勲章である議会名誉黄金勲章授与する法案署名した現在のアメリカ陸軍では、442連隊戦闘団歴史を学ぶ授業必修課程となっている。 2021年6月3日にはアメリカ合衆国郵便公社(USPS)より442連隊称える郵便切手発行された。

※この「442連隊の戦後」の解説は、「第442連隊戦闘団」の解説の一部です。
「442連隊の戦後」を含む「第442連隊戦闘団」の記事については、「第442連隊戦闘団」の概要を参照ください。

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