3in1モデル
別名:3in1機,3in1レコーダー
【英】3in1 model
3in1モデルとは、ビデオ録画・再生機器の中でも、DVD/HDDレコーダーにVHSの録画再生機能が搭載されたタイプの製品の総称である。すでに録画方式の主流となりつつあるDVDレコーダー・HDDビデオレコーダーに、それまで長らく主流であったVHS方式を改めて搭載したものである。この3in1モデルが2005年序盤・中盤ごろなって大きく注目を浴びている。
3in1モデルの利点としては、第一に、これまでに録りためられたVHSテープを従来通りに視聴することが可能であるという点が挙げられる。3in1モデルが一台あれば、最新のDVDなどはもちろん、古いVHSデッキに頼ることなく昔の好きなビデオテープを観ることができる。また第二に、煩雑な配線によって外部入力を導入することなくVHSからDVDやHDDに映像をダビングすることができるという点も挙げられる。確実に劣化するビデオテープから、長期的に保存可能な光・磁気式の記憶媒体へと、簡単な操作によって移植することができる。
3in1モデルが現在注目されている主な理由には、これまでの難点であった価格の高さが、2005年序盤ごろから徐々にDVD搭載HDDビデオレコーダーと同程度の価格帯にまで下がってきたという要因がある。代表的な3in1モデル機には東芝の「RD-XV44」やシャープの「DV-HRW50」などがあるが、これらはいずれもDVD/HDDビデオレコーダー全体の販売台数シェアでトップに輝いた実績がある。2005年10月には、東芝から「簡単さ」に特化して設計された3in1モデル「カンタロウ」が発売される。
ちなみに、現在市販されているビデオレコーダーは、DVDビデオレコーダーやHDDビデオレコーダー、DVDドライブにHDDが付いたDVD/HDDビデオレコーダー、あるいはDVDレコーダーにVHSが搭載されたVHS/DVDレコーダーなどがある。次世代のビデオレコーダーとしては、ブルーレイディスクを媒体とする「ブルーレイレコーダー」などがあり、今後の普及が期待されている。
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