36-100形
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「三陸鉄道36-100形気動車」の記事における「36-100形」の解説
三陸鉄道開業の1984年に36-101 - 36-110の10両が製造された。両運転台・汚物処理装置付きトイレ(FRPユニット構造)を装備し、ワンマン運転対応の設備も有している。座席はセミクロスシートで車端部がロングシートとなっているが、クロスシート部分は左右の座席をずらした配置となっている。また、クロスシートはシートピッチ1520mmのボックス席である。前面は、貫通路を強調したデザインとなっており、ホロを格納した時にホロが目立たない構造となっている。車体の色は、アイボリー地に赤色で「三陸」の「三」を3本線で表し、アクセントカラーを青として、白(誠実)・赤(情熱)・青(海)の配色がなされている。 南リアス線所属の105は、2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生時に吉浜 - 唐丹間の鍬台トンネル内に緊急停車し、津波による被害を免れた。警報を受信して緊急停車しなければトンネル出口側で発生した落橋によって乗務員・乗客もろとも転落するところであった。その後、湿度が高いトンネル内での長期留置で車両の腐蝕が懸念されたため、線路修復が行われ同年6月24日に吉浜駅へ自力回送され、盛方の復旧まで留置されていた。この時、一切の車両・人的被害も出さなかったため、「奇跡の車両」と呼称される事もある。南リアス線の運行再開後は36-700形とともに運用されている。
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