鍬台トンネルとは? わかりやすく解説

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鍬台トンネル

読み方:くわだいトンネル

三陸鉄道南リアス線吉浜唐丹間にある、鍬台峠を貫通する全長3907メートルトンネルのこと。
2011年3月東日本大震災で、鍬台トンネルの内部走行中の車両緊急停止する事態発生した。この車両は、もしトンネル抜けていたら津波巻き込まれていたことから、「奇跡の車両」としてTVなどで紹介されたこともある。車両震災後トンネル内に取り残されたままとなっていたが、3か月後に自力走行によりトンネル出た
なお、国道45号線にも同名トンネルがある。

鍬台トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 16:12 UTC 版)

鍬台トンネル
概要
路線 リアス線[注釈 1]
位置 岩手県大船渡市 - 釜石市
現況 供用中
起点 岩手県大船渡市
終点 岩手県釜石市
運用
所有 三陸鉄道
技術情報
全長 3,906 m[1]
軌間 1,067 mm
電化の有無
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鍬台トンネル(くわだいトンネル)は、岩手県大船渡市釜石市の間にある三陸鉄道リアス線[注釈 1]トンネルである。

概要

吉浜駅 - 唐丹駅間にある。全長は3,906m[1]

奇跡の車両

2011年平成23年)3月11日、乗客2名を乗せた釜石行き列車(36-105[2])が[1]、当トンネルを走行中に東北地方太平洋沖地震東日本大震災)に遭遇し、南リアス線運行本部からの無線を受け当トンネル内で緊急停車した[3]。その後、当トンネルと熊木トンネルの間で熊野川に架かる荒川橋梁が津波により崩落。三陸鉄道の運行本部長によると「もう少し進んでも遅れてもだめだった」といい、36-105は「奇跡の車両」と呼ばれた。運転士と乗客は停車から2時間後、約1.5km[4]を歩いて吉浜駅側に脱出した。なお、当時南リアス線に所属していた全4両のうち被災を免れたのは36-105のみであり、他の3両(36-104・203・205)は津波による冠水被害を受け廃車となっている[3]

36-105は震災から3か月後の2011年(平成23年)6月24日、当時乗務していた運転士によってトンネルを離れ[1]2013年(平成25年)4月6日から運行を再開した。[3]同日から2014年(平成26年)6月22日までは「キット、ずっと2号」として桜柄のラッピングで運行し、「キット、ずっと2号」としてのラストランを終えた後、一般参加によるラッピング剥がし作業が行われ、参加者がラッピング片を持ち帰った[5]

脚注

注釈

  1. ^ a b 三陸鉄道開業時は南リアス線。JR山田線の三陸鉄道移管に伴い、全線をリアス線と称している。

出典

関連項目



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