奇跡の車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/09 13:20 UTC 版)
2011年(平成23年)3月11日、乗客2人を乗せた盛発釜石行き列車(36-100形1両)が、当トンネルを走行中に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生し、南リアス線運行本部からの無線を受け当トンネル内で緊急停車した。その後、当トンネルと熊木トンネルの間で熊野川に架かる荒川橋梁が、津波により崩落した。三陸鉄道の運行本部長によると「もう少し進んでも遅れてもだめだった」といい、この列車は「奇跡の車両」と呼ばれている。なお、南リアス線で被災を免れたのはこの「奇跡の車両」のみである。運転士と乗客は停車から2時間後に約1.5kmを歩いて吉浜駅側に脱出し、「奇跡の車両」は6月24日、地震発生当時運転していた運転士の運転により、トンネルから脱出した。 「奇跡の車両」は2013年(平成25年)4月6日に運行を再開し、この日から2014年(平成26年)6月22日まで「キット、ずっと2号」として桜柄のラッピングで運行し、「キット、ずっと2号」としてのラストランを終えた後、一般参加によるラッピング剥がし作業が行われ、参加者がラッピング片を持ち帰った。
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