2012年科学教育フレームワーク
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「科学教育」の記事における「2012年科学教育フレームワーク」の解説
全米科学アカデミーが発行した報告書によると、現代社会で最重要な分野は科学、技術、教育であるにもかかわらず、アメリカでは科学、技術、工学、数学(STEM)関連の職業に就く労働者が不足している。全米科学アカデミーに設置された「新K-12科学教育スタンダードのための概念的枠組みに関する委員会」は、K-12の科学教育を体系化することを目的として、標準化の指針となる枠組みを作成した。この報告書は「K-12科学教育のための枠組み:実践活動、横断的概念、コアアイデア」と題され、以下を提言していた。 教科のコア概念および重要な教科横断的概念を少数選び、K-12の課程を通じて確実に習得させる。 すでに学んだ知識・能力を絶え間なく問い直しつつ、さらに新しく学んだものを積み上げていく学習スタイルが望まれる。そのためにはK-12の科学・工学教育全体を体系的に構築する必要がある。 生徒が科学的探究やエンジニアリング・デザイン(英語版)に従事できるように、科学や工学の知識を実践と結び付ける。 この報告書によれば、21世紀のアメリカ市民にとって科学教育とは、推論スキルや科学知識の応用法を学び、それをもって「個人やコミュニティが抱える問題を系統的に分析し、解決に向けて取り組む」ためのものである。委員会の主張では、これらの能力を伸ばす機会をすべての児童生徒に与えることが教育の公平の観点から肝要である。またSTEM分野に進む生徒の多様性を向上することも必要である。
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