2011年のイギリス競馬の再編成とフューチャーチャンピオンズデイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 16:07 UTC 版)
「ミドルパークステークス」の記事における「2011年のイギリス競馬の再編成とフューチャーチャンピオンズデイ」の解説
ミドルパークステークスは、秋(9月末から10月初旬)にニューマーケット競馬場で開かれる「ケンブリッジシャー開催」で行われてきた。この開催では、ミドルパークステークスと対を成すかたちで、2歳牝馬のG1チェヴァリーパークステークス(6ハロン)も行われていた。 2011年にイギリス競馬界で秋の競馬スケジュールの大幅な見直しが行われ、これに伴ってミドルパークステークスも時期が変わることになった。 イギリスの競走体系では、シーズン最後の大レースとして10月後半にニューマーケット競馬場で行われるチャンピオンステークス(約2012m)で一年を締めくくるというのが、イギリスの一流馬にとっての平均的なスケジュールだった。ところが、10月1週にフランスで行われる凱旋門賞や、その後に行われるアメリカのブリーダーズカップ、アジアのジャパンカップ、香港国際カップなどが高額賞金で一流馬を呼び寄せるようになると、チャンピオンステークスに一流馬が集結するという従来の価値が維持できなくなっていった。 そこでイギリスでは、チャンピオンステークスの復権のために賞金の大幅な積み増しと競馬番組の大掛かりな変更を行った。100年以上にわたりニューマーケット競馬場の秋開催の最大の呼び物だったチャンピオンステークスをアスコット競馬場に移転し、ブリーダーズカップを範として、一日でさまざまなカテゴリーの大レースをまとめて開催する「チャンピオンズデイ」を10月下旬に創設した。(詳細はチャンピオンステークス参照) 秋の最大の看板競走を放出したニューマーケット競馬場には、その代償として、主要な2歳戦をまとめて開催する「フューチャーチャンピオンデイ」が10月中旬に創設された。この日には、従来ケンブリッジシャー開催(9月下旬から10月初旬)で行っていたミドルパークステークス、従前のチャンピオンデイに開催していたデューハーストステークス、2歳牝馬のG1フィリーズマイルなど、複数の2歳重賞が行われることになった。 これらの「チャンピオンズデイ」・「フューチャーチャンピオンズデイ」の創設はまだ始まったばかりであり、2012年、2013年、2014年と変更が重ねられている。フューチャーチャンピオンズデイとチャンピオンズデイは、当初は2週間の間を隔てて行われたが、2014年に再びスケジュールの見直しが行われ、2014年10月17日にニューマーケット競馬場でフューチャーチャンピオンズデイが、10月18日にアスコット競馬場でチャンピオンズデイを行い、これらをあわせて「英国チャンピオンズウィークエンド」となることが決まっている。フューチャーチャンピオンズデイの中身もフィリーズマイルG1とロックフェルステークスG2が入れ替えられるなど、まだ定着していない。 2015年からは9月下旬の開催となり、チェヴァリーパークステークスと同日開催となるとともにフューチャーチャンピオンズデイから外れて、ケンブリッジシャー開催に組み込まれることになった。
※この「2011年のイギリス競馬の再編成とフューチャーチャンピオンズデイ」の解説は、「ミドルパークステークス」の解説の一部です。
「2011年のイギリス競馬の再編成とフューチャーチャンピオンズデイ」を含む「ミドルパークステークス」の記事については、「ミドルパークステークス」の概要を参照ください。
- 2011年のイギリス競馬の再編成とフューチャーチャンピオンズデイのページへのリンク