2009年~2014年の大規模改装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 15:14 UTC 版)
「レディング駅」の記事における「2009年~2014年の大規模改装」の解説
21世紀になり車両を含む鉄道設備の更新が行われるようになると、レディング駅の構内配線は各路線のボトルネックとなっていることが指摘されるようになった。線路に複数の平面交差箇所があることで列車同士の支障が起きていただけでなく、ホームが少ない(通過可能なホームは4線しかなかった)ため構外で入線待ちを余儀なくされることもしばしば起きていた。これを受けて、2007年に大規模な配線変更をともなう駅の大規模改装を行うことが決められた。2008年9月に公表された基本的な計画は次のとおりである。 島式ホーム4面8線の新設とウォーキンガム線(ウォータールー-レディング線)用ホームの増設。 1989年の跨線橋を広い乗り換え通路に架け替え、南側に新しい改札口(切符売り場なし)を設置。 北口地平部にも切符売り場付きの新改札を開設。 1898年以来の乗り換え地下通路はホームとの連絡口を閉鎖し、南北を結ぶ歩行者用自由通路として改装する。 駅西側の平面交差を除去し、レディング・ウェスト駅との間に連絡線を増設。本線とは立体交差させる。この連絡線は直通列車専用とし、元の連絡線はレディング始発の列車だけに使用する。 これらの工事は2009年から開始された。計画は将来的なクロスレール(エリザベス線)やヒースロー空港直結線(ヒースロー・エアトラック)などの運行を計算に入れて立案されており、また当時進行中だったグレートウェスタン本線の電化計画にも対応していた。グレートウェスタン本線ディドコット・パークウェイまでの電化工事は2018年に完成した。 ネットワーク・レールではこの駅と線路の改良工事に4億ポンドのコストを見込んでいたが、実際には倍以上の8.97億ポンドに達した。しかし一方で工事自体は順調に進み、当初の2015年に完成する計画を前倒しにして2014年7月17日に女王エリザベス2世臨席のもとで完成式典が行われた。ちなみに女王は1989年の改装時にも完成式典に臨席している。
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