ウォータールー-レディング線とは? わかりやすく解説

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ウォータールー-レディング線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 21:18 UTC 版)

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ウォータールー-レディング線
Waterloo–Reading line
エガム英語版付近を走る列車
基本情報
イギリス
所在地 グレーター・ロンドン
サウス・イースト・イングランド
路線網 ナショナル・レール
起点 ウォータールー駅
終点 レディング駅
駅数 26
開業 1838年5月12日
最終延伸 1856年7月9日
所有者 ネットワーク・レール
運営者 サウス・ウェスタン・レールウェイ英語版
車両基地 クラパム・ジャンクション車両基地
使用車両 450形電車
458/5形電車
路線諸元
路線距離 68.8 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複々線 (ウォータールー - バーンズ間)
複線 (バーンズ - レディング間)
電化方式 直流750V 第三軌条方式
最高速度 --km/h
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ウォータールー-レディング線(ウォータールー-レディングせん、英語: Waterloo–Reading Line)は、イギリスのロンドン・ウォータールー駅とバークシャーのレディング駅を結ぶ鉄道路線。ウィンザー城直下のウィンザー・アンド・イートン・リバーサイド駅への支線(ステインズ-ウィンザー線)が最初に開通した区間であることから、「ウィンザー線」や「レディング・アンド・ウィンザー線」の名で呼ばれることもある。そのほかにも複数の支線、運転区間を持つ。線路と駅の設備はネットワーク・レールが保有し、運行会社サウス・ウェスタン・レールウェイ英語版が車両の運行と駅の管理を担当している。

ウォータールー~クラパム・ジャンクション間はサウス・ウェスタン本線英語版と並走し、ウォーキンガム~レディング間はノース・ダウンズ線英語版と線路を共用している。後者の区間を指してウォーキンガム線と呼ぶものもある。

概要

ロンドンから西へサリー北部とバークシャー南部を走る。ロンドンから南西部の通勤路線の一翼を担う路線であり、クラパム・ジャンクション駅でサウス・ウェスタン本線から分かれたのちはリッチモンド、トゥイッケナムといったホームタウンを経由していく。ステインズでウィンザー線と別れたのちはアスコット競馬場のあるアスコットや森林区で知られるブラックネルなどの緑豊かな地域を走り抜け、古いマーケットタウンであるウォーキンガムを通り、バークシャーの中心都市レディングに至る。全線を走破するのに要する所要時間は1時間20分ほどである。

運行形態

各駅停車と主要駅に停車する快速運転を行う列車がある。ウォータールー-レディング間の全線を走破する列車はステインズまでは主要駅に止まる快速運転を行い、ステインズ以降は各駅に停車する。

ステインズ-ウィンザー線はすべての列車が本線と直通し、一体となった運用が行われている。こちらはウォータールー~フェルサム間で快速運転となる(アシュフォード駅の利便性確保のため)。

そのほかに支線に直通する運転系統も多い。アスコット-ギルフォード線とキングストン線シェパートン支線には朝夕のみ変則的に直通する運転が行われる。また、環状運転を行ってウォータールーまで戻るキングストン線とハウンズロウ線の2系統(ループラインと呼ぶ)が乗り入れている。これらの支線直通列車・環状運転列車は快速運転区間での各駅停車の役割も担っている。そのほかにレディング-アスコットなどの区間運転列車も設定されている[1]。以下に示すのは平日日中の運行形態の例である(本数は1時間当たりの本数)。

  • ウォータールー-レディング(ステインズまで快速運転) 上下各2本
  • ウォータールー-ウィンザー(フェルサムまで快速運転) 上下各2本
  • ウォータールー-(キングストン・ループライン経由)-ウォータールー 上下各2本
  • ウォータールー-(ハウンズロー・ループライン経由)-ウォータールー 上下各2本
  • ウォータールー-(ハウンズロー線経由)-フェルサム-ヴァージニア・ウォーター-ウェイブリッジ 上下各2本

駅の一覧

凡例:●-停車 △-一部停車 | -通過

快速停車駅 日本名 英名 接続路線 備考 ゾーン
ウォータールー駅 Waterloo 個別ページ参照 1
ヴォクソール駅英語版 Vauxhall ヴィクトリア線 1/2
クイーンズタウン・ロード駅英語版 Queenstown Road 2
クラパムジャンクション駅 Clapham Junction 個別ページ参照 - 2
ワンズワース・タウン駅英語版 Wandsworth Town 2
ポイント・プレザント分岐点 Point Pleasant Junction ディストリクト線ウィンブルドン支線への連絡線が分岐する。 -
パットニー駅 Putney 2/3
バーンズ駅英語版 Barnes 3
バーンズ分岐点 Barnes Junction ハウンズロー線が分岐する。 -
モートレイク駅英語版 Mortlake 3
ノース・シーン駅英語版 North Sheen 3
リッチモンド駅英語版 Richmond ディストリクト線リッチモンド支線
オーバーグラウンド・ノースロンドン線
4
セント・マーガレッツ駅英語版 St Margarets 4
トゥイッケナム駅英語版 Twickenham キングストン・ループライン(ウィンブルドン方面) トゥイッケナム・スタジアム最寄り駅 5
ウィットン駅英語版 Whitton 5
ウィットン分岐点 Whitton Junction ハウンズロー方面への分岐。環状運転を行う列車が使用する。 -
フェルサム分岐点 Feltham Junction ハウンズロー線が合流する。 -
フェルサム貨物操車場 Feltham marshalling yard 1969年1月廃止 -
フェルサム駅英語版 Feltham ヒースロー国際空港へバス便が接続 6
アシュフォード駅英語版 Ashford 以降ゾーン外
ステインズ駅英語版 Staines ステインズ-ウィンザー線 元々ウィンザー方面が先に開通したため、本線がカーブを切って分岐する。
エガム駅英語版 Egham
ヴァージニア・ウォーター駅英語版 Virginia Water チェルトシー支線(ウェイブリッジ方面)
ロングクロス駅英語版 Longcross 平日ピークタイムのみ営業
サニングデール駅英語版 Sunningdale
アスコット駅英語版 Ascot アスコット-ギルフォード線 アスコット競馬場最寄り駅
マーチンズ・ヘロン駅英語版 Martins Heron
ブラックネル駅英語版 Bracknell
ウォーキンガム駅英語版 Wokingham ノースダウンズ線
ウィナーシュ駅英語版 Winnersh 早朝深夜に通過する列車あり
ウィナーシュ・トライアングル駅英語版 Winnersh Triangle 早朝深夜に通過する列車あり
アーリー駅英語版 Earley 早朝深夜に通過する列車あり
レディング・サザン駅英語版 Reading Southan 旧称レディング・サウス
1965年廃止
レディング駅 Reading 個別ページ参照

運行車両

458/5形電車”Juniper”が大多数を占めるが、450形電車が運用されることもある。

脚注

  1. ^ サウスウェスタンレールウェイ・時刻表ページ”. www.southwesternrailway.com. 2020年2月5日閲覧。

関連項目




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