2005~12年 黄金時代
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「フィラデルフィア・フィリーズ」の記事における「2005~12年 黄金時代」の解説
2006年にはトーミに代わり、正一塁手に就いたライアン・ハワードが打率.313、58本塁打、149打点という驚異的な成績を残し(本塁打は球団記録)、本塁打王、打点王に加え、ナショナルリーグMVPを受賞。チームはこの年に連続地区優勝が止まったブレーブスを押さえ地区2位となったものの、首位メッツには12ゲーム差をつけられてしまった。翌2007年にはジミー・ロリンズが「20・20・20・20」を達成し、MVPを受賞。2年連続でフィリーズの選手がMVPを受賞することとなった。チームもロリンズ、ハワード、チェイス・アトリーを中心とした打撃陣の活躍により、2位メッツを1ゲーム差で抑え、7度目の地区優勝を果たす。しかし、地区シリーズではコロラド・ロッキーズに敗れた。 2008年は、上記の強力な打撃陣に加え、エースに成長したコール・ハメルズ、46歳ながら16勝をあげたジェイミー・モイヤー、守護神のブラッド・リッジらを擁した投手陣も安定感を増し、2年連続で地区優勝を果たした。リーグチャンピオンシップシリーズでロサンゼルス・ドジャースを4勝1敗で下し、15年ぶり6回目のナショナルリーグチャンピオンとなった。アメリカンリーグを制したタンパベイ・レイズを破り、球団史上2度目となるワールドシリーズ制覇を達成した。 2009年は、ハワード、アトリー、ジェイソン・ワース、ラウル・イバニェスの4人が30本塁打以上を記録し、シーズン途中には前年サイ・ヤング賞のクリフ・リーが加入。チームも3年連続で地区優勝を果たす。リーグチャンピオンシップシリーズでは前年同様ドジャースと対戦するが、3勝1敗でこれを下し、史上初の2年連続でナショナルチーグチャンピオンとなった。続くワールドシリーズではニューヨーク・ヤンキースと対戦。共に投打にリーグ屈指の戦力を誇るチーム同士の対戦となったが、2勝4敗でヤンキースに敗れ、2年連続のワールドチャンピオンはならなかった。 2010年にはリーを含む三角トレードでロイ・ハラデイを獲得。また同7月29日には、ヒューストン・アストロズからJ・A・ハップら3選手とのトレードでロイ・オズワルトを獲得し、4年連続の地区優勝を果たしたが、リーグチャンピオンシップシリーズでサンフランシスコ・ジャイアンツに敗れ、リーグ3連覇を逃した。 同年オフ、FAでクリフ・リーが復帰。2011年は、ハラデー、リー、ハメルズ、オズワルトなど、MLB屈指の投手陣を擁し、独走で地区5連覇を達成するも、地区シリーズでセントルイス・カージナルスに敗れ優勝を逃した。 2012年はハワードがアキレス腱断裂でシーズン前半を戦えないため、ジム・トーミが復帰し、課題の救援陣にチャド・クオルズ、クローザーにジョナサン・パペルボンを獲得し、充実することができると同時に地区6連覇を目指すシーズンとなったが、主力の怪我での離脱などもあり3位に終わる。
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