2代目の州旗
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1894年2月7日、ミシシッピ州立法府は、南北戦争時代のマグノリア旗を、エドワード・N・スカッダー(Edward N. Scudder)がデザインした新しいデザインに変更した。これは、青・白・赤の水平方向の三色旗であり、カントン(州法典では「ユニオン」と呼ばれる)の部分に南軍旗が描かれている。南軍旗は、南北戦争時代の北バージニア州陸軍の戦闘旗であり、この旗は時を経てアメリカ連合国を表すようになった。旗の上の13個の星は正式には「連邦の元の州の数」を表しているが、連邦から離脱した11州に、南軍と連邦の両方の統治機関を持っていたミズーリ州とケンタッキー州を合わせた13州を表していると考えられることもある。 1972年ミシシッピ州法典(Missississippi Code of 1972)のTitle 3, Chapter 3には、この旗について次のように記述されている。 § 3-3-16. Design of state flag.The official flag of the State of Mississippi shall have the following design: with width two-thirds (2/3) of its length; with the union (canton) to be square, in width two-thirds (2/3) of the width of the flag; the ground of the union to be red and a broad blue saltire thereon, bordered with white and emblazoned with thirteen (13) mullets or five-pointed stars, corresponding with the number of the original States of the Union; the field to be divided into three (3) bars of equal width, the upper one blue, the center one white, and the lower one, extending the whole length of the flag, red (the national colors); this being the flag adopted by the Mississippi Legislature in the 1894 Special Session. §3-3-16 州旗のデザインミシシッピ州の公式の旗のデザインは、次の通りとする。幅は長さの3分の2とする。ユニオン(カントン)は正方形とし、その幅は旗の幅の3分の2とする。ユニオンの地は赤とし、その上に幅の広い青のX字型十字を置き、白で縁取り、元の連邦の州の数に対応する13個の五芒星で飾られているものとする。地は同じ幅の3つの部分に分割され、上は青、中央は白、下は旗の全長に渡って赤(ナショナルカラー)である。これは1894年の特別議会でミシシッピ州議会が採択した旗である。 1906年、ミシシッピ州は立法府によって再制定されていない、または新しい法典に盛り込まれていない全ての一般法を廃止した改正法体系を採用した。立法府は1894年の州旗についての言及を不注意から行わなかった。この見落としのため、1906年から2001年までは公式の州旗がない状態となったが、これは誰にも気づかれず、21世紀になってようやく判明した。2000年にミシシッピ州最高裁判所は、1906年の州議会によって1894年の州旗の採用が廃止されていたことを確認した。公式の州旗と考えられていたものは、それまでの94年間は慣習や伝統によってそうなっていたに過ぎなかったことになる。 2003年にジョージア州が新しい州旗を採用して以降、ミシシッピ州旗は南軍の戦闘旗を含む唯一の州旗となった。2001年には、北米旗章学協会(英語版)(NAVA)が実施した調査で、ミシシッピ州旗はカナダの州旗、アメリカの州旗、アメリカの領土旗の72の旗の中で、デザインの質で22位にランク付けされた。 州旗 (1894年-1996年) ? 州旗 (1996年-2001年) ? 州旗 (2001年-2020年) ?
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