2つの最終回
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『少年画報』『少年キング』の2誌での連載であり、最終回では「『怪物ランド』へと帰ってゆく」というアウトラインは共通であるが、それぞれ少しずつ異なる内容となっている。なお、『少年画報』版の最終回はモノクロページで始まり、物語の最終2ページが見開きでカラーとなる異例の演出が行われた。 少年キング版 カメラマン怪物「カメラ魔」に人間界の様子を事細かく撮らせる太郎。ヒロシは太郎が怪物ランドへ帰るのではないかと感じ始めた。アルバムを見せてもらったヒロシは、太郎が常に帽子を取らないことを不審に思い、帽子の下の正体を知りたがる。太郎がついに帽子を取って見せると、その下は禿げ頭。実はそれはかつらであり、太郎の頭には怪物大王と同じ2本の大きな触角があった。そして怪物ランドへと帰っていく。 少年画報版 ヒロシに別れを告げられず、屋敷に書き置きだけを残し怪物ランドへ帰る。そこで怪物大王からの王位継承、そして怪子を妃として迎え入れるという話が持ち上がる。父の命により、禁断の地である「幻の花園」へ婚約発表パーティで使う花を摘みに来る太郎。そこには大王の妃、つまり太郎の母の姿があった。怪物ランドには「王子が生まれた場合、妃はすぐに離れなくてはならず、彼が王位を正式に継承するまで別れて暮らす」という掟があったのである。 原作とほぼ同時期に終了したアニメ第1作の最終回では、Aパート「ヒロシよさらばの巻」で怪物ランドに帰ることを告げないままヒロシを怪物屋敷に招待し、ドンチャン騒ぎで最後の一夜を過ごす様子が、Bパート「怪物くんの戴冠式の巻」では怪物ランドに戻ってからの様子が描かれている。Bパートの大筋は少年画報版最終回と同一であるが、「禁断の地に怪物三人組も同行している」、「戴冠式にヒロシも招待され、新たな大王となった怪物くんを一同で胴上げするシーンで物語が締め括られる」といった違いがある。 アニメ版第2作の最終回「さようなら怪物くん」は、少年キング版と少年画報版のストーリーを一つに組み合わせた内容となった。
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