1987年世界柔道選手権大会とは? わかりやすく解説

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1987年世界柔道選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/24 14:17 UTC 版)

1987年世界柔道選手権大会(第15回世界柔道選手権大会)は、ドイツ連邦共和国(西ドイツ:当時)のエッセンのグルーガハレで1987年11月19日から11月22日まで開催された柔道の世界選手権大会。

概要

山下泰裕の引退、斉藤仁のけがにより、95 kg級と無差別級の日本代表は正木嘉美となったが95 kg級戦で腰痛を悪化し、補欠で帯同していた小川直也明治大学)が無差別級日本代表として急遽出場。19歳で優勝を遂げ話題を呼んだ。

大会直前に現地で国際柔道連盟(IJF)会長選挙があった。当時、日本柔道界では全日本柔道連盟(全柔連)対全日本学生柔道連盟(学柔連)の内紛が勃発しており、学柔連側につくIJF会長の松前重義のあとをどっちが継ぐか両陣営が推す候補がIJF会長の座を争っていた[1]。全柔連が推すルキス・カルグリアン(アルゼンチン)と学柔連が推すフランス柔道連盟名誉会長のジョルジュ・ファイファー[2]の代理戦争となっていた。ある日本チーム役員は、試合や選手よりも選挙を優先する両陣営の日本人たちを嘆いていた[3]。小川の優勝はそんな中にもたらされた日本柔道界への朗報だった。

メダリスト

男子

階級
60 kg以下級 金載燁 細川伸二 ケビン・アサノ
パトリック・ルー
65 kg以下級 山本洋祐 ユーリ・ソコロフ ブイコー・タマーシュ
ヤヌシュ・パヴウォフスキ
71 kg以下級 マイク・スウェイン マルク・アレクサンドル ケリス・ブラウン
古賀稔彦
78 kg以下級 岡田弘隆 バシール・ワラエフ 李夬和
バルデマール・レジェン
86 kg以下級 ファビアン・カヌ パク・チョンチョル 村田正夫
デンサイン・ホワイト
95 kg以下級 須貝等 テオ・メイヤー 河亨柱
アウレリオ・ミゲル
95 kg超級 グリゴリー・ベリチェフ モハメド・ラシュワン ヨッヘン・プラーテ
徐国清
無差別級 小川直也 エルビス・ゴードン ホルヘ・フィス・カストロ
ヘンリー・ストール

女子

階級
48 kg以下級 李忠雲 江崎史子 周育萍
ジェシカ・ガル
52 kg以下級 シャロン・レンドル 山口香 ドミニク・ブラン
アレッサンドラ・ジュンジ
56 kg以下級 カトリーヌ・アルノー スザンヌ・ウイリアムス アン・ヒューズ
レギーナ・フィリップス
61 kg以下級 ダイアン・ベル リン・ロースキ 持田典子
ボグスワヴァ・オレフノビッチ
66 kg以下級 アレクサンドラ・シュライバー ブリジット・ディディエ ロスヴィータ・ハートル
佐々木光
72 kg以下級 イレーネ・ドゥコック イングリッド・ベルグマンス バルバラ・クラッセン
田辺陽子
72 kg超級 高鳳蓮 レギーナ・ジークムント マーガレット・カストロ
アンヘリク・セリーゼ
無差別級 高鳳蓮 イングリッド・ベルグマンス カリン・クッツ
イザベル・パック

各国メダル数

国・地域
1 日本 4 3 5 12
2 中国 3 0 1 4
3 フランス 2 2 3 7
4 イギリス 2 1 3 6
5 ソビエト連邦 1 2 0 3
6 西ドイツ 1 1 4 6
7 アメリカ合衆国 1 1 2 4
オランダ 1 1 2 4
9 韓国 1 0 2 3
10 ベルギー 0 2 0 2
11 オーストラリア 0 1 0 1
 エジプト 0 1 0 1
北朝鮮 0 1 0 1
14 ポーランド 0 0 3 3
15  オーストリア 0 0 1 1
ブラジル 0 0 1 1
 キューバ 0 0 1 1
東ドイツ 0 0 1 1
 ハンガリー 0 0 1 1
イタリア 0 0 1 1
 チャイニーズタイペイ 0 0 1 1

脚注

  1. ^ 「国際柔道連盟 大差の全柔連系会長誕生」『毎日新聞』、毎日新聞社、1987年11月19日。 
  2. ^ 別表記「ファイフェール」、「フェフェー」
  3. ^ 高山俊之(聞き手・構成)『柔道界のデスマッチ全柔連VS学柔連』小野哲也(話し手)、三一書房(原著1988-5-15)、4-5頁。 

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