1985 – 97年: テレビアニメの成功
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「ディズニー・ルネサンス」の記事における「1985 – 97年: テレビアニメの成功」の解説
長編アニメーション映画部門での低迷と多大な成功は、ディズニー作品のテレビ界おける進展に大きな影響を与えた。先述の通りディズニーはテレビアニメ制作のオファーを30年にわたって拒んでいたが、アニメ映画部門の低迷ぶりを踏まえ、テレビ界に携わった経験が持つアイズナーが業務責任者となったことをきっかけにテレビアニメーション部門(現ディズニー・テレビジョン・アニメーション)を設立してテレビアニメに参入。初めてディズニーの名を冠して放送されたテレビアニメは『ワズルス(英語版)』(CBS)と『ガミー・ベアの冒険』(NBC)で、いずれも1985年の秋に初放送された。従来の習慣を破って平均よりも大規模な予算を用いて制作したため、作品自体もアニメーションもより高いクオリティーで制作することができ、シンジケイションによる再放送での利益増大も予想された。『ワズルス』は1シーズンのみの放送であったが、『ガミー・ベアの冒険』は6シーズンもの間放送された。 1987年、テレビアニメーション部門はテレビ放送のためにカール・バークス原作の漫画『スクルージ・マクダック』を翻案し、シンジケートのヒット作『わんぱくダック夢冒険』を制作した。この成功は『ダックテイル・ザ・ムービー/失われた魔法のランプ』と題する1990年の劇場映画に派生し、シンジケートアニメへの投資を増やした。この投資の結果、1990年には2時間のシンジケート番組編成ブロックである『ディズニー・アフタヌーン(英語版)』が発足し、『チップとデールの大作戦』(1989 - 91)、『テイルスピン』(1990 - 91)、『ダックにおまかせ ダークウィング・ダック』(1991 - 93。ABCでも放送された)、『ボンカーズ ハリウッド大作戦!』(1993 - 94)、『ガーゴイルズ』(1994 - 97)などを放送した。テレビアニメはさらにCBSで放送された『リトル・マーメイド』や『アラジンの大冒険』など、長編アニメ映画として成功した作品のテレビシリーズを新たに制作して土曜の朝の番組に持ち込み一定の成功を収めた。
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