1/8人間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「1/8人間」の解説
第17話「1/8計画」に登場。 都会の過密化や人口増加に対応する政府の政策の一つとして、世田谷区役所内に設置された人間縮小機で人体を衣食住すべてが安く上がる1/8サイズに縮小された人間。S13地区(Sモデル地区)と呼ばれる1/8サイズで作られた街で管理される。S13地区の人間は仕事や税金が免除され、名前の代わりに市民番号が付けられ、厳重に通常の世界から隔離される。由利子は1/8計画の選抜者と間違われ、誤って1/8サイズに縮小されて都会をさすらう羽目になり、万城目と一平は由利子を探すうちにS13地区へ等身大のまま紛れ込んでしまう。 実は、すべては駅の人混みの中で転倒して気絶した由利子が見た夢であった。 第17話の監督を務めた円谷一によると、映画『三大怪獣 地球最大の決戦』の撮影時にミニチュアの陰で居眠りしていたスタッフが、本番中に立ち上がった出来事から発案された設定だと著書で紹介している。また、SF小説『縮みゆく人間』も発想元になったとされる。怪獣路線への変更で見送られる可能性もあったが、TBSプロデューサーの拵井巍がS13地区に現れる万丈目と一平を怪獣に見立てることができるとの見解を示したため、制作にこぎつけられた。 準備稿では、由利子ら3人が1/8計画が実行された3964年の世界に迷い込むという筋書きであった。 マットアート合成によって撮影され、1/8サイズの由利子は周囲のものを大きく作ることで表現された。1/8サイズの由利子が毎日新報へ電話をかけようと、大きな電話のダイヤルを回してそれが戻るシーンでは、桜井浩子曰く「戻す時は裏にスタッフがいて、必死になって戻した」とのこと。また、受話器を外すときに重くて下に落として壊してしまい、NGになったこともあったという。セット内で別れの伝言を書くシーンに使用された大きな鉛筆は、鉛筆の先にマジックインキのペン先を取り付けたものであり、桜井は今でもこの大きな鉛筆を記念に持っているという。
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