タンラ山脈とは? わかりやすく解説

タンラ山脈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/05 09:33 UTC 版)

タンラ山脈
タンラ山脈の山々
チベット語
チベット文字: གདང་ལ་།
ワイリー方式: Gdang la
蔵文拼音: Dangla
中国語
繁体字: 唐古拉山脈
簡体字: 唐古拉山脉
拼音: Tánggǔlā shānmài

タンラ山脈(タンラさんみゃく)は、チベット高原の中央部を西北西より東南東の方向へ縦断している山脈の一つ。

呼称

チベット語:dangは「高原」、la は「峠」を意味する。

中国語名は「唐古拉山脈」(タンクーラー・シャンマイ)。日本では中国語からの孫引きでタングラ山脈と呼ぶこともある。

概要

海抜約5,500 - 約6,000m、最高峰のゴラタントン山英語版(日本語漢字表記:各拉丹冬山、英語名:Geladandong)が海抜6,621m、タンラ山が海抜6,099m。周囲の高原は海抜約4,600- 約4,800m。雪線高度は約5,400- 約5,500m。

山脈の主峰のゴラタントン山からは長江の源流の沱沱河が、山脈東部からはもう一つの源流である当曲が、それぞれ北の青海省方面へ流れ、合流して通天河となり、東へ流れてゆく。また、山脈の南へは瀾滄江メコン川上流部)および怒江サルウィン川上流部)の上流が発して、西蔵自治区を東へ流れている。2009年に怒江の水源と共に中華人民共和国国家級風景名勝区に認定された[1]

なお、標高世界一の鉄道駅である海抜5,068.63mの青蔵鉄道タングラ駅(タンクラ駅、日本語漢字表記:唐古拉駅。zh)、および鉄道の世界最高地点である海抜5,072mのタンラ峠(タンラ峠、日本語漢字表記:唐古拉峠。en)を擁する。[2]

1720年代の半ばに行われた雍正のチベット分割の際、西蔵青海の境界とされ、中華人民共和国の現行の行政区画においても、西蔵自治区青海省の境界となっている。

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タンラ山脈」の関連用語

タンラ山脈のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タンラ山脈のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタンラ山脈 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS