紀州紅【キシュウベニ】(草花類)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9583号 |
登録年月日 | 2001年 11月 22日 | |
農林水産植物の種類 | きく | |
登録品種の名称及びその読み | 紀州紅 よみ:キシュウベニ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | 2002年 11月 23日 | |
品種登録者の名称 | 和歌山県、和歌山県農業協同組合連合会 | |
品種登録者の住所 | 和歌山県和歌山市小松原通1丁目1番地、和歌山県和歌山市美園町5丁目1番地の1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 森泰、林純一、宮本芳城、里村博輝、花田裕美、藤田政良、福居雅章、小畑利光、藤原秀宣、中井康博、古田隆夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「姫小町」に出願者所有の紫ピンク色系スプレイギクを交配して育成されたものであり、花は鮮赤紫色のやや小輪で、切花向きの品種である。草型は直立性、草性は高性、開花時の草丈はやや高である。茎の太さはやや細、色は赤紫、強さは中、中空の程度は小、摘心後の分枝性は中、側らいの発生程度は少、わき芽の複数性は無、側らいの発生位置は正常、節間長は中である。葉身長はやや長、葉幅は中、葉の縦横比はやや大、葉柄の長さは中、一次欠刻はやや深、葉の表面の色、裏面の色及び毛じの多少は中、光沢度は弱、厚さは厚、硬さは中、葉柄の着生角度は上向き、たく葉の有無は殆ど無である。花房の形は凹形、花の大きさはやや小、厚みは低、舌状花の重ねは5列以上で満開期に露心する、舌状花数は少、管状花部の直径は小、管状花数は中、分布は集中、長さは中である。花弁の形は平弁、先端の形は丸い、花弁の長さはやや小、幅は狭、外花弁の表面の色は鮮赤紫(JHS カラーチャート9507)、裏面の色は濃紫ピンク(同9213)、舌状花表面の色の分布状態は均一、外花弁の角度は上向き、花盤の色は黄緑、花たくの形は盛り上がった円錐状、大きさはかなり小、総ほうの大きさは小、花首の太さはかなり細、長さはやや長、生態分類型は寒ギク、開花の早晩性は中である。「姫小町」と比較して、外花弁の表面の色が鮮赤紫であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に和歌山県暖地園芸センター(現和歌山県農林水産総合技術センター暖地園芸センター 御坊市)において、「姫小町」に出願者所有の品種名不明のスプレイギク(紫ピンク色系)を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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