鹿児島コミュニティシネマ
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「ガーデンズシネマ」の記事における「鹿児島コミュニティシネマ」の解説
現在の支配人である黒岩美智子が生まれた1958年は、映画館の年間入場者数が最多を記録した年だった。黒岩は鹿児島大学卒業後に鹿児島で会社員として働いており、1989年に上京して東京テアトルの子会社であるテアトルエージェンシーに勤務。しかし1995年に鹿児島に戻った際には天文館の映画館は消えかかっており、2006年には天文館に2館だけ残っていたシネシティ文化と鹿児島東宝が閉館した。黒岩は天文館の映画文化について考えるシンポジウムで声を上げ、東京で開催されたコミュニティシネマの勉強会に参加。2007年6月16日、黒岩が中心となって映画の自主上映団体「鹿児島コミュニティシネマ」を発足させた。8月には黎明館講堂で第1回上映会『紙屋悦子の青春』を開催。2007年度には2本、2008年度には4本、2009年度にはほぼ毎月の頻度で上映会を開催し、『マルタのやさしい刺繍』には1日で600人もの観客を集めた。2009年には鹿児島県の文化助成事業の一環として、鹿児島コミュニティシネマは県民エイガさつまおごじょ『サザン・ガールズ・グラフィティ』を製作した。 2009年には会員が所有するビルの一部を用いて常設映画館の開館をめざしたが、資金の問題で断念している。この頃には丸屋が三越鹿児島店を改修してマルヤガーデンズ開店の準備を進めていたが、2010年1月にはマルヤガーデンズの7階に常設映画館(ミニシアター)を開業することで話がまとまった。映写技師が必須となる35mmフィルム映写機ではなく、開館当初からDLPを導入してブルーレイデッキで上映している。
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