鮭の種別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 15:41 UTC 版)
遡河回遊性のある鮭は北大西洋か北太平洋に生息する。大西洋に生息する鮭は一つの種のみで「タイセイヨウサケ(アトランティック・サーモン)」と呼ばれ、東大西洋、西大西洋両側に生息する。太平洋に生息する鮭は7種あり、そのうち2種はアジア側にしか生息していない。 遡河回遊鮭の種海洋海岸種最長最重最大寿命備考北大西洋両岸 タイセイヨウサケ 150 cm 46.8 kg 13年 北太平洋両岸 マスノスケシロザケギンザケカラフトマスベニザケニジマス 150 cm100 cm108 cm76 cm84 cm120 cm 61.4 kg15.9 kg15.2 kg6.8 kg7.7 kg25.4 kg 9年7年5年3年8年11年 ニュージーランドにも生息が確認されているニジマスの回遊性種 アジア側 サクラマスビワマス 79 cm44 cm 10.0 kg1.3 kg 日本各地で見られるが、北海道の石狩川、札幌市豊平川、新潟県村上市三面川などが有名。漁業資源保護のため大事に管理されている。 カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーに注ぐフレーザー川も一大捕獲地で、明治時代には日本人が多数労働者として居住していた。この上流のその名もサーモンアーム市にあるシュスワップ湖目指して紅鮭が群れ泳ぐ様は壮観で、支流のアダムズ川で見られるサーモン・ランには10月ともなると多数の観光客が集まる。 北西アメリカでは鮭はキーストーン種として指定されており、生態系へ大きな影響を持つ。サーモン・ランを終えた産卵床での鮭の死骸は、窒素や硫黄、炭素、リンなどを生み出し多大な栄養源となって河岸の土地に棲む生物に影響を与え、さらに河口に蓄積され河口に棲む鳥などの栄養源にもなる。
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