高校事変VIII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:24 UTC 版)
田代ファミリーに疑惑の目が向けられ、世間の風向きが変わるなか、かつて学んだ栃木県・泉が丘高校に再編入となった結衣に、田代槇人が殺人指令を下す。 懸賞金は6億3500万円。辱めて殺した場合は、その手口の残忍さ、猟奇さの度合いによって倍額の12億7000円まで加算すると伝えられ、一攫千金、金に目がくらんだ田代ファミリーの配下が一斉に動きを活発化させる。 一方、インターネットで原爆の材料となりえるイエローケーキを入札し、警察にマークされた米谷智幸という少年がその身柄を拘束されていた。結衣と同じ、泉が丘高校の3年生であった。入札したイエローケーキは純度が低く、危険物になるとは考えられなかったため、化学の教師伊賀原を含む学校と警察との話し合いの結果、事件は表沙汰にはなることなく、彼が学校の備品で組み立てたとされる精巧な広島型原子爆弾の部品は、本来の実験用器具の材料・備品として、学校の伊賀原の元に返却されてしまう。 行方不明になった米谷と伊賀原の行動を不審に感じた教師・普久山(VI巻では警察の事情聴取に応じるため、生徒、保護者らと共に甲子園に呼び出され、事件に巻き込まれている)との会話の中から、結衣は田代家の長男・勇太が甲子園で命をかけて死守した密輸品の一つが、プロトニウムであり、それを受け取ったのが伊賀原である事実にたどり着く。 結衣は賞金稼ぎの刺客をかわしながら、完成した原爆と、米谷、そして生存がほのめかされた妹・詠美の行方を追う。
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