高校事変III
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:24 UTC 版)
神奈川県にある非行・引きこもりの少年少女を受け入れる矯正施設・塚越学園。理事長で精神科医・脳外科医の医師でもある角間良治が、優莉結衣に転入を勧めるために接触してきた。学園の見学を了承した結衣が用意された車に乗車すると、車は学園とは違う廃工場の中に停車し、外国語で会話する武装した謎の一団に襲われる。激しく抵抗する結衣であったが、投げ込まれた吸入睡眠薬の効果で、気を失ってしまう。 結衣が再び目を覚ました場所は、そこはケシ畑や不法投棄されたゴミの山が広がる、国連の監視の目さえ届かない不毛の地、チュオニアンという学校村落であった。 監視カメラや武装した警備員、生徒を虐め抜く教員など、生徒たちを取り巻く環境は劣悪で、角間が語る学園像とは何もかもが違うことに、強烈な違和感を感じた結衣は、チュオニアンに自分が送り込まれた理由と、この学校の存在理由、真の目的について探ってゆく。 暴力と厳しい規律でチュオニアンを現場で支配する元傭兵の檜蘇斗眞と、自分の理想、研究の意義を認めさせるためなら、生徒の命などなんとも思わない運営者の角間。 彼らが行っていたのは、武蔵小杉高校を襲ったテロリスト一味の育成や医学の発展の名を借りた虐待行為である。2人の思惑にほころびが生じた時、結衣と彼女に同調する生徒達は、生き残るために銃を手に取り、命がけのサバイバルゲームに挑んでゆくことになる。
※この「高校事変III」の解説は、「高校事変」の解説の一部です。
「高校事変III」を含む「高校事変」の記事については、「高校事変」の概要を参照ください。
- 高校事変IIIのページへのリンク