高原山(栃木県)
1795m 北緯36度54分00秒 東経139度46分36秒 (釈迦ヶ岳) (世界測地系)
概 要
高原山は栃木県北部に位置し、噴出物が東西、南北とも約15kmに分布する総体積約55km3 の主として安山岩(SiO2 51~69%)からなる成層火山である。
高原山は、北部のカルデラ火山(塩原火山)とその中央火口丘(明神岳,前黒山)、および南部の釈迦ヶ岳、西平岳、鶏頂山、剣が峰など円錐火山(釈迦岳火山)からなる(池嶋・青木,1962; 井上ほか,1994)。さらに前黒山北側山麓には西北西-東南東の断裂帯(割目群)に伴う単成火山群がある。
活動は約50 万年前には開始していて、約10万年前頃にはおもな活動を終止させた(井上ほか,1994; 鈴木,1973)。この後に長い休止期があって、新規の活動は北側の単成火山群の1つである富士山での活動である(奥野ほか,1997)。
最近1万年間の火山活動
最近1 万年間の火山活動としては、約6500年前に北麓での水蒸気爆発と降灰(高原-上ノ原テフラ)の活動があって、潜在溶岩ドーム(富士山)の形成があったと推定されている(奥野ほか,1997)。噴火時期については議論がある。
歴史時代での噴火記録はないが、微弱ながらも富士山の近くには硫気活動があり、1979年2 月には群発性微小地震が発生している。
記録に残る火山活動
固有名詞の分類
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