預言者の唄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 23:32 UTC 版)
「預言者の唄」 | ||||||||
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クイーンの楽曲 | ||||||||
収録アルバム | 『オペラ座の夜』 | |||||||
リリース | ![]() ![]() ![]() | |||||||
録音 | 1975年 | |||||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック、プログレッシブ・メタル、ハード・ロック | |||||||
時間 | 8分20秒 | |||||||
レーベル | EMI | |||||||
作詞者 | ブライアン・メイ | |||||||
作曲者 | ブライアン・メイ | |||||||
プロデュース | ロイ・トーマス・ベーカー | |||||||
『オペラ座の夜』収録順 | ||||||||
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『預言者の唄』(よげんしゃのうた、The Prophet's Song)はイギリスのロックバンド、クイーンの楽曲。クイーンの5枚目のアルバム、『オペラ座の夜』に収録された。
概要

本作はクイーンのボーカルが入っている曲の中で最長の曲[注 1]で、中盤には2分にも渡るアカペラが入っている。ブライアンは、このパートはブライアンが朝の5時までかかって作業した。その後ブライアンは自宅で眠ってしまったが、起きたら隣家のラジオから、この曲が聞こえてきたという。これはDJのケニー・エヴェレットがスタジオからテープを盗んでラジオに流したからだという[1]。
ブライアンが冒頭と終盤に、日本のファンからもらったというおもちゃの琴[1]を用いている[2]。ブライアンのギターは普通ならE2のところをD2にチューニングしている[3]。曲が終わった後、アルバムでは、そのまま「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」へと流れ込む。
この曲はブライアンが『シアー・ハート・アタック』のセッション中に十二指腸潰瘍で入院したときに見た、洪水で人間が償いのためにすべてをやり直すという内容の夢がもととなっている[4]。また『出エジプト記』のサウンドトラックも想定していたという[1]。
ブライアンに本作ついて、「実を言うとね、いつもちょっと残念に思うんだ、「預言者の唄」は必ず陰に隠れてしまう――「ボヘミアン・ラプソディ」がどんなものも残らず覆い隠してしまうからだ! だから「預言者の唄」は、隠された才能みたいなものだね。ポジティブに考えれば、これはクイーンのディープな面で、探りはじめたら魅力にハマれる曲だ。リスナーにとってもいいことじゃないか、見つけ出して夢中になれるんだ。でもそう、君の言うとおり、この2曲は系統としては似ている」と述べている。
「オールミュージック」は『「ボヘミアン・ラプソディ」と並んでクイーンの最も優れたスタジオ作品』と評し[5]、「ローリング・ストーン」は『このレコードのベスト・トラック』と評する[6]など評価は高い。
マイク・ポートノイが気に入っているクイーンの曲の一つである[7]。
演奏
※出典[8]
- フレディ・マーキュリー-ボーカル
- ブライアン・メイ-エレキギター、アコースティック・ギター、バッキング・ボーカル、琴
- ジョン・ディーコン-ベースギター
- ロジャー・テイラー-ドラム、バッキング・ボーカル
脚注
注釈
- ^ ボーカルが入っていないものを含めると『メイド・イン・ヘヴン』収録の「TRACK 13」が22分35秒で最長である。
出典
- ^ a b c 『全曲解説シリーズ クイーン』シンコーミュージック・エンタテイメント、2006年10月20日、64、65頁。ISBN 4401630548。
- ^ 管理人 (2021年6月5日). “クイーン『A Night At The Opera』制作秘話:歴史的名曲「Bohemian Rhapsody」が収録された傑作”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2025年3月20日閲覧。
- ^ (英語) Making Of The Prophets Song, (12 March 2012), オリジナルの2021-12-21時点におけるアーカイブ。 2020年1月30日閲覧。
- ^ “クイーン『オペラ座の夜』を演劇と融合させた野田秀樹のイマジネーション | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)”. Rolling Stone Japan (2019年10月17日). 2025年3月20日閲覧。
- ^ (英語) The Prophet's Song - Queen | AllMusic 2025年3月20日閲覧。
- ^ Nicholson, Kris (1976年4月8日). “A Night At The Opera” (英語). Rolling Stone. 2025年3月20日閲覧。
- ^ updated, Classic Rocklast (2018年11月20日). “The 50 best Queen songs of all time” (英語). louder. 2025年3月20日閲覧。
- ^ Queen - Topic (2018-07-24), The Prophet's Song (Remastered 2011) 2025年3月20日閲覧。
預言者の唄 (The Prophet's Song)
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「オペラ座の夜」の記事における「預言者の唄 (The Prophet's Song)」の解説
ブライアン作曲。クイーンの曲の中では最長の曲。また、「うつろな日曜日」に関しても最短曲であり、このアルバムはクイーン史上最も長い曲、短い曲が両方収録されているアルバムである。中盤には2分半にも渡るアカペラが入っている。
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