韓国と中国の地図データ問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:06 UTC 版)
「Google マップ」の記事における「韓国と中国の地図データ問題」の解説
韓国や中国は安全保障上の問題を理由に、自国外への地図情報の提供を禁止している。このため、 Google がこれらの国からの地図データの提供を受けていない(受けられない)。 自国内では Google とは異なるデータや測地系を使っているため、互換性が維持できない。 韓国では、「空間情報の構築及び管理等に関する法律(朝鮮語版)」第16条により、国土交通部長官の許可なしに測量情報等の地図データを自国外に搬出することを禁止している。これに関してGoogleは、2008年から韓国側に地図データライセンスを申請しており、2016年6月2日にも韓国の地図データの使用許可を請求したが、航空写真での重要施設表示などを理由に却下されている。 Google マップ上での韓国は独自フォーマットとなっており、解像度が低く、地図の回転や拡大縮小に制約があるほか、道路情報やルート検索なども正常に機能しない状態となっている。位置情報ゲーム『Pokémon GO』の、韓国での提供開始が2017年1月まで大幅に遅れたのも、この問題が関係していたためだ。なお、この提供開始にあたってはGoogle マップのデータを用いず、オープンストリートマップのデータを使用している。 中華人民共和国では、測絵規制法(中国語版)に基づき北斗以外の衛星測位システム(GNSS)の利用を制限している。このため、GPS等を利用する『Pokémon GO』の正式配信はなされていない[要出典]。また、GPS測地機能を使ったネット端末やカメラなども利用できず、知らずに利用した海外旅行者が逮捕される事態も起きている[要出典]。一方、代替として、GNSSである北斗のライセンスを受けた端末を製造している。 Google.cn/Maps では測地系も独自のものを使っており、中国国内ではほぼ正常に表示されている。 「中国における地理的データの制限#座標系」も参照
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