韓国における「光復」の概念と光復節の制定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/14 06:30 UTC 版)
「光復節 (韓国)」の記事における「韓国における「光復」の概念と光復節の制定」の解説
本来「光が復する(戻る)」という意味の単語である「光復」が、「朝鮮の日本統治からの離脱(解放)」という朝鮮史上の出来事を意味するようになった理由について、韓国民族文化大百科事典は次のように解説している。 (前略)韓国人にとってそれ(光復)は、日帝によって国を奪われ植民地統治を受けている状態は暗黒(である)という認識に対する対峙観念に通じる。従って、光復は国を取り戻し、自らを治める国がある本来の状態に戻ってくることを意味する。 上記のような考えから、大韓民国政府は1949年10月1日制定の「国民の祝日に関する法律」で8月15日を「光復節」という名で祝日に指定した。しかし、この時点で「光復」・「光復節」は韓国政府の公式用語になっておらず、朝鮮の日本統治離脱を主体的にとらえて「光復」と呼ぶか受動的にとらえて「解放」と呼ぶか韓国内でも意見が分かれていた。その後、「光復」・「光復節」が韓国における公式名称となったのは、1994年3月に金泳三大統領が大統領令14185号(光復50周年記念事業委員会規則)を制定してからである。 なお、光復節当日には独立記念館で大統領府主催の中央慶祝式が、第一級行政区画(道・市)単位で地方慶祝行事が催されている。また、光復会会員に対する優待措置の一環として、光復会会員とその同伴家族には韓国の鉄道・バスの運賃無償化と古宮・公園への入場料免除が実施される。
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