革命的大衆組織建設運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 06:30 UTC 版)
「朝鮮独立運動」の記事における「革命的大衆組織建設運動」の解説
1930年代に入り、革命的労動組合・農民組合運動が活発に活動するようになった。労動組合活動家達は、京城トロイカを組織して、地下で非合法的な準備組職を結成する一方で、表面では合法的な労働組合、ストライキ本部、労動者懇親会などを結成して運動を指導した。また、工場新聞やパンフレットなどを通じて、労動者達に8時間労動制や最低賃金制度、同一労動同一賃金を宣伝し、ひいては民族解放運動を先導した。革命的労動組合運動は、工業施設が特に多かった咸鏡南道の興南・咸興・元山一帯で最も活発に起きた。1931年~1935年に行われた革命的労動組合運動によって、朝鮮総督府警察が逮捕した人数は、半島全体において1,759名にのぼった。 農民組合活動家達は、農村内における既存の青年同盟・女性同盟・少年同盟を革命的農民組合に編入して、それぞれ農民組合の青年部・婦女部・少年部を創設して、力量を強化する一方農民の利益のために闘争を続けた。革命的農民組合の指導の下、組合に所属した一部の農民達は激しい民族主義的解放運動を展開したが、特に咸鏡北道・明川の農民達は、洞と面ごとに戒厳隊・同志奪還隊・監視隊・連絡隊などを組織して、総督府の弾圧に対抗するなど、闘争を大衆的暴動に発展させた。1931年~1935年までに行われた革命的農民組合運動によって、朝鮮総督府警察が摘発した事件は43件、逮捕した人数は4,121名にのぼった。
※この「革命的大衆組織建設運動」の解説は、「朝鮮独立運動」の解説の一部です。
「革命的大衆組織建設運動」を含む「朝鮮独立運動」の記事については、「朝鮮独立運動」の概要を参照ください。
- 革命的大衆組織建設運動のページへのリンク