雷蔵の周辺人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:34 UTC 版)
兼森時子(かねもり ときこ) 雷蔵の元恋人。物語開始時点の年齢は25歳。雷蔵を「雷ちゃん」と呼び、同棲し結婚を意識する仲だったが、雷蔵が陶芸家の道を断念したのをきっかけに別れる。結婚式で再会し「友人」としてよりを戻し、夫婦喧嘩のたびに家出して雷蔵の部屋に泊まりに来る。悪気もなく周りを騒動に巻き込むが、家事能力は全般的に高く、いずみにも家事を仕込み、逆境の夫を支えるという頼れる一面もある。眠る時に隣の人に抱きつく癖がある。 兼森万夫(かねもり みつお) 時子の13歳年上の夫で物語開始時点の年齢は38歳。建設会社「兼森開発」を経営する敏腕の実業家。仕事が多忙で滅多に帰宅しないが、妻を溺愛しており、妻への対応は子供じみていることもある。しかし私情と事業は完全に分離する主義。そのため頻繁に夫婦喧嘩になり、時子に家出をされる。かつて石橋幸子とは恋仲だったが、年齢差を理由に別れざるをえなくなった。後に時子の家出がきっかけで再会する。 駒田(こまだ) 兼森の有能な秘書。兼森の才覚に惚れ、兼森開発と浮沈を共にする。兼森も彼の能力を非常に高く買っている。普段は口数が少ないが、ここぞという場面ではハッキリ物を言う。 田之倉康伸(たのくら やすのぶ) ナミフクのダイレクトメールの宛名書きの内職の仲介をする老人。妻は死別し、息子と娘は独立している。頑固で昔気質の江戸っ子。人は良いのだが照れ屋で、それを隠すために口が悪い。癇癪を起こして誰にでもステッキを振り回すが、雷蔵とは喧嘩が絶えないものの馬が合う。若いころ15万円で購入した土地にその時に建てた建物に物語途中まで住んでいた。最寄り駅は京王線千歳烏山駅で、そこからバス。バブル期の弊害を浴びた者の一人で、物語当初は地価に捕らわれた不動産会社や身内との人間関係に嫌気が差し、一度は雷蔵に自らの土地権利書を譲ろうとまでしていたが、結局バブル崩壊後は地震で自宅が壊れ、跡地を駐車場として貸し出す羽目になり、その収入でアパートを借りて生活をしている。
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