防諜機関とは? わかりやすく解説

防諜機関

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 13:41 UTC 版)

防諜」の記事における「防諜機関」の解説

多くの国の政府情報機関と防諜機関を分けて組織しており、防諜機関はアメリカ連邦捜査局FBI)や日本の公安警察のように、警察内の一部門として組織されている場合が多い。また、イギリスの防諜機関である内務省公安部MI5)は直接的な捜査持っていないが、捜査のあるロンドン警視庁公安部Special Branch)と呼ばれる公安警察緊密に協力している。 ロシア主な防諜機関は、ソビエト連邦期国家保安委員会KGB)の第2本部および第3本部前身である連邦公安庁FSB)である。 カナダ王立カナダ騎馬警察公安警察諜報活動防諜活動一手担当していたが、1984年カナダ公安情報部CSIS)が発足して諜報活動を担うようになり、諜報防諜分離したフランスでは国内におけるテロ対策警察機関枠組みのなかに作りあげている。テロ対策担当予審判事は、アメリカとイギリスにおける捜査官検察官裁判官機能併せ持つ複数機能担っているテロ対策担当予審判事は、防諜機関の国土監視局DST)や情報機関対外治安総局DGSE)から協力要請され、ともに活動することもある。 スペインでは、内務省が軍の支援を受けながら国内におけるテロ対策担当している。外国からの防諜活動は、国家情報本部CNI)が責任負っている。2004年3月11日マドリード列車爆破テロ事件発生後内務省国家情報本部との連携問題があったことが発覚し国家テロ対策本部創設された。スペインテロ事件調査委員会は、この本部作戦調整のためだけでなく、情報収集のためにも活用することを提言している。 防諜活動内容攻撃的なものと防御的なものに分類される場合もある。アメリカ中央情報局CIA)の国家秘密本部NCS)は攻撃的カウンターインテリジェンス担当するのに対し国務省外交保全局(DSS)は、アメリカ在外公館大使館・総領事館)において、人と情報保護携わる防御的カウンターインテリジェンス担当する防諜活動という用語は、現実的に諜報活動対抗するものを指すとされるが、攻撃的カウンターインテリジェンスには諜報活動含まれるため、ここでは広義の意味捉えられることを避けるために使われている。

※この「防諜機関」の解説は、「防諜」の解説の一部です。
「防諜機関」を含む「防諜」の記事については、「防諜」の概要を参照ください。

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