閾値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/17 06:58 UTC 版)
酸味の閾値 (threshold)とは、ぎりぎり酸味が感じられる薄さ(濃度)のことである。測定が難しく、報告の食い違いが大きい。閾値pH、閾値モル濃度、閾値規定濃度、いずれも酸物質によって異なり、酸の化学構造との規則性も単純ではない。 また、閾値の大小と高濃度での酸味の強弱は必ずしも対応しない。つまり、酸物質Aが酸物質Bより閾値が低いからといって、どの濃度でもAの酸味がBより強く感じるとは限らない。
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閾値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 17:04 UTC 版)
活動電位は、興奮刺激による膜の局所的な脱分極が「閾値」を越えたときに引き起こされる。閾値の電位はさまざまだが、一般的には静止電位より15mV以上高い。 活動電位は2つのチャネル(電位依存性Na+チャネルとK+漏洩チャネル)のみをもつ仮想的な細胞によってモデル化できる。活動電位の閾値の由来はI/V カーブ(右図)により理解することが出来る。(図示したI/Vカーブはチャネルが不活性化していない状態で電圧を加えたときの瞬間的な電流を示している) 図において、着目すべき点は矢印にて示されている。 緑の矢印は静止電位を示す。仮想細胞系においてはK+の平衡電位(Ek)と一致し、K+チャネルが開口しても電位はEkのままである。 黄色の矢印はNa+の平衡電位(ENa)を示す。仮想細胞系においては、ENaはK+チャネルが閉じているときに達しえる最大膜電位である。ENaを越える電圧は人工的に加えて電流を計測している。 青の矢印は活動電位のピークが達しえる最大電位である。この電位が事実上の最大膜電位である。K+電流が存在するためENaにはたどり着けない。 赤の矢印は活動電位の閾値を示す。この電位以下では電流は外向きであり、細胞は静止電位へと戻ってしまう。この電位を少しでも越えると電流は内向きになり、細胞を脱分極させる。緑の線が最も低い値をとるところが、すべてのNa+チャネルが開く電位である。 活動電位の閾値はよくNa+チャネルが開口する「閾値」と混同される。これは正しくなく、Na+チャネルに明確な「閾値」は存在しない。そうではなく、開口は確率的なものであり、過分極のときでさえ、時折、開口するNa+チャネルがありえる。また、活動電位の閾値はNa+電流がK+電流を上回る電位を指し、Na+電流が有意な大きさとなる電位とは異なる。 神経細胞の脱分極は、生物学的には通常シナプスの樹状突起に起因する。しかし、原理的には活動電位は神経線維のどこからでも生じえる。
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