開館前のトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:12 UTC 版)
相次ぐ入札不調 2013年(平成25年)8月に1回目の入札を行ったが応札者はなく、同年11月に2回目を行ったものの再び応札者はなかった。2014年(平成26年)5月14日に3回目の入札が行われ1共同企業体(JV)が応じたが、津市の予定価格約80億4千万円に対してJV側が提示したのは94億5千万円と大幅に上回ったため、不成立となった。津市は即日JV側に随意契約を持ちかけたが、JV側は5月26日に契約に応じられないと回答した。同年12月25日に行われた4回目の入札でようやく入札が成立し、唯一応札した清水・日本土建・東海土建特定JVが税抜き89億5700万円で落札した。こうして長引いた背景に東日本大震災からの復興に伴う公共工事の増加による労働力不足と資材高騰が挙げられる。また入札不調が相次いだことで完成時期と開館日が延期された。 不法就労、暴力団との不適切関係 技能実習生として来日していた外国人を不法にサオリーナの工事現場で就労させたとして、仲介した男性が出入国管理及び難民認定法違反の疑いで逮捕、罰金刑に処された。さらにこの男性が山口組弘道会系の暴力団組長と約10年に渡る交際があり、男性が経営に関与する警備会社2社がサオリーナの工事現場で交通誘導を行っていたことから、この2社は三重県および三重県警から排除措置を受けたことが後に判明している。 担当者の不正給油 サオリーナの事業誘致を担当していた男性参事が、2015年(平成27年)5月から2016年(平成28年)11月にかけて公用車の燃料給油伝票を不正使用し、自家用車に給油していたことが2017年(平成29年)1月に判明した。不正給油は約40回総額10数万円に及ぶと見られた。男性参事は後に業務上横領で書類送検され、2017年(平成29年)2月に懲戒免職となった。
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